男女入れ替わり

小説の男女集団入れ替わり①【3作品】

男女入れ替わり2

今回は、小説の男女集団入れ替わりを3作品紹介していきます。

 

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見た目レンタルショップ 化けの皮

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『見た目レンタルショップ 化けの皮』
著者:石川 宏千花
望み通りの容姿に化けた狐と中身を入れ替えることにより見た目をレンタルできる店の話。 小学館
『見た目レンタルショップ 化けの皮』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

祖父の園路から狐使いの能力を引き継いだ大学生の吾妻庵路は、4匹の狐と共に「見た目レンタルショップ 化けの皮」を営んでいた。

庵路が依頼人の望み通りの容姿に化けた狐と依頼人の中身を入れ替えることにより、見た目をレンタルするのだ。

店には、様々な用途で見た目のレンタルを望む依頼人がやってくるのだった。

 

庵路は、狐と依頼人の中身を入れ替える能力持ちです。

作中では、「見た目が入れ替わっている」と「中身を入れ替える」の両方で表現されていてわかりにくいですが、相互変身ではなく精神が入れ替わります。

 

狐の化ける能力は高く、狐の性別から見て異性の人間に化けたり、声も身体に合わせた声になっていたりする描写がありました。

入れ替わった狐と依頼人は、近くにいなければならないという制約があり、依頼人は嫌でも元の自分の身体と一緒に行動しなければなりませんw

ちなみに距離が離れると、元に戻ってしまうようです。

 

全10話で構成されていて、そのうちの第9話以外の全てで1対1の入れ替わりが発生します。(同時に2組以上の入れ替わりは起こりません。)

男女間・女同士・男同士の入れ替わりだけでなく、中年女性に化けた狐♂と女の子の入れ替わりや、若い女性に化けた狐♂と男性の入れ替わりもあります。

第1話:柴田五月(女性)十七歳

地味顔のため、知り合う男性にそれなりの態度でしか接してもらえないことに不満を持っていた女子高生の柴田五月

ある日、ネットで見かけた「見た目レンタルショップ 化けの皮」に興味本位で予約をした五月は、美少女の帆ノ香(狐♀)と入れ替わることになった。

 

↓美少女メイクをしてもらうだけだと思っていた五月は、中身を入れ替えると聞いて混乱w

「この〈見た目〉じゃだめでしたか?」
「いえ、そういう意味ではなく、わたしがそんな美しいお嬢さんになれるわけが……」
吾妻さんが、へらっと笑っていう。
「なれますなれます。逆に簡単です。中身を入れ替えるだけですから」
逆に?逆にってなんの逆?五月は完全にパニックに陥りながら、頭を抱えた。

 

↓帆ノ香になった五月は、さっそく外出。もちろん、五月になった帆ノ香も同行します。

二ヶ月分のおこづかいでまあまあのおつりが出る料金で絶世の美女になった五月はいま、駅前のメインストリートを歩いている。地方ながら、なかなかのおしゃれな通りだ。そして、すぐ横には見慣れた地味顔が、びくびくしながらくっついてくるのだった。

 

↓誰もが振り返る美少女である帆ノ香の身体で五月は注目を集め、お目当てのヴィンテージショップの店員からも普段とは異なる態度で接されます。

それにしても、さっきから視線が痛くてしょうがない、通りすぎる女の子たちがみんな、自分を見ているのがわかる。なにあのかわいい子!とあからさまに騒いでいる子たちもいるくらいだ。すごい。美少女、すごい。

見た目レンタルショップ 化けの皮1

五月(身体は帆ノ香)はもっと店員から声をかけてもらえると期待しますが、店員が声をかけたのは帆ノ香(身体は五月)の方。

↓見た目で卑屈になったことがない帆ノ香は、地味な五月の顔で屈託のない笑顔を浮かべ、店員に褒められてしまいました。

その様子を見ていた五月(身体は帆ノ香)は愕然する一方で、元の自分の顔ながら思わず見とれてしまいます。

帆ノ香ちゃんは、その地味顔には不似合いな、無邪気で屈託のない笑顔を浮かべた。
あーっ、だめだよ、帆ノ香ちゃん!その顔でそんなかわいい笑い方したって――

「お客さん、笑うと印象変わりますね。そのワンピース、めちゃくちゃ似合ってます」
うそでしょ?と五月は愕然とした。自分の見た目でお褒めの言葉をもらっている帆ノ香ちゃんを凝視する。

 

レンタルを終えて元に戻った五月は、見た目で人を判断していた自分を反省し、内面からかわいくなろうと決心するのでした。

第2話:太田誠(男性)三十二歳

レンタルショップに、「女装に耐えられる見た目を持つ男性をレンタルしたい」という依頼が来た。

依頼主は太田誠という男性で、美少年の真問(狐♂)が入れ替わることになったのだが…

見た目レンタルショップ 化けの皮2

太田の容姿は大柄で、女装が似合う容姿ではないので、美少年の見た目をレンタルしたいということでした。

↓さっそく、女装した真問と入れ替わった太田ですが、肝心の太田は何故か微妙な反応。

元の自分の身体(中身は真問)を目の前にする太田(身体は真問)の反応が好きです。

「真問くんのルックスでも、こうなるかー」
うっかり声に出してしまった誠のつぶやきに、となりにいた真問少年が、「いまいちってこと?」と即座に反応する。のぞきこんできたその顔は、我ながらくまさんっぽい。

 

太田はネットで知り合った女性とオフ会をする約束をしており、女装した真問の身体で声をかけます。

女装少年を見た女性は、訝しんですぐにその場から立ち去ってしまい…

 

弟から女装好きだとカミングアウトされた太田は、困惑しつつも弟の気持ちや世間の目を知るために、わざわざ女装少年の身体を借りた…というわけでした。

女装に対する世間の目を知った太田は、弟の今後を心配しますが、庵路から「こんなにも弟思いの兄がいる弟さんなら絶対大丈夫だ」と言われ、少しだけ安心して店を立ち去るのでした。

第3話:小野哲也(男性)十六歳

高校生の小野哲也は、「かっこいい大人の男の人」の見た目を借りるためにレンタルショップを訪れた。

呉波(狐♂)と入れ替わった哲哉は、ファーストフード店で騒ぐ女子高生グループを注意しようと向かうが…

 

↓入れ替わり前後の描写が良かったですね。

うながされるがまま、黒ずくめの店員と背中合わせになる。目を閉じるよう指示されたあと、呪文のようなものを唱える声が聞こえてきた。「はい」と軽く肩をたたかれ、目を開ける。いつのまにか目の前に、姿見が置かれていた。ついさっきまで背中合わせになっていたはずの相手が、そこには映っている。そのとなりには、見なれた自分の顔だ。小さくて白目の少ない、魅力なんてものはまるでない地味な目。鏡越しに、その目と目が合う。
思わず、わ、と声をあげそうになった。

 

以前に「かっこいい人の話だったら聞く」と話していた煩い女子高生グループに、イケメンの呉波の身体で注意しようとする哲哉ですが、緊張して何も言えず…

↓見かねた呉波が哲哉の身体で女子高生グループに注意をします。

「あのさ」
本来の哲哉の見た目をした《化けの皮》の店員――呉波が、いきなり哲哉のとなりにやってきて、やつらに向かっていった。
「もう少し静かにしゃべったほうがいいんじゃないかな。迷惑に思っている人が店中にいるみたいだから」
見た目も声も自分そのものなのに、話し方がやけにかっこいい。すっと背筋の伸びた姿勢のせいか、心なしかスタイルもよく見えた。

 

同じくらいの年齢の哲哉(中身は呉波)に注意された女子高生グループは素直に謝り、元に戻った哲哉も見た目で人を判断していたと反省するのでした。

第4話:沢口友梨(女性)十一歳

高校生だと偽ってレンタルショップにやってきた小学生の沢口友梨

「ちゃんとした大人の女の人」を希望した友梨は、おばさんの姿に化けた砂羽哉(狐♂)と入れ替わることになった。

 

友梨は、自分と同じように虐待を受けている近所の男の子を、大人のフリをして通報して助けたいという理由でレンタルしたようです。

↓狐たちには戸籍がないので、警察に身元を尋ねられてひと悶着ありましたが、何とか目的は達成。

「あの……それは……」
口ごもり出した友梨を、おまわりさんはまた、じいっと見ている。もうだめだ、これ以上は大人のふりなんてできない。走って逃げてしまおうか――そう思いかけたとき、うしろから、ぐいっと手首を引っぱられた。
「お母さん」
ふり返ると、本来の友梨――の姿をしたあのおばさん――が、こちらを見上げていた。
「もういこうよ、ねえ、いこう」

 

瞬時に状況を理解して話を合わせるレンタルショップの店員たちが優しすぎました。

友梨が「おばさん」の正体が狐♂だと知らないところが良かったですね。

第5話:中島文子(女性)二十歳

高校時代の後輩である吾妻庵路が、レンタルショップを営んでいると聞いて店に訪れた中島文子

庵路には一度告白を振られているが、気持ちを諦めきれない文子は、見た目のレンタルの話を聞いて庵路の見た目を希望するのだった。

見た目レンタルショップ 化けの皮3

実際に文子が入れ替わるのは、庵路に化けた呉波(狐♂)です。

↓庵路の見た目になった文子は、文子の身体(中身は呉波)を抱きしめます。切ない上に大変エッチですねこれは。

自分の身体が文子を抱きしめる図を見せられる庵路本人も最高でした。

望みをかなえた中島先輩が、そのあとにしたこと。それは、庵路にとって予想外なことだったらしい。あっけに取られて、声も出ない様子だったから。
庵路の見た目になった中島先輩は、呉波に入れ替わっている自分の体を、思いきり強く抱きしめたのだ。それはもう情熱的に、庵路の見た目には不似合いなくらい、かっこよく。
そして、抱きしめている自分にいい聞かせるように、その耳もとでささやいた。
『……これで、気は済んだでしょ?』

第6話:山下悠太(男性)三十八歳

レンタルショップに、「がりがりに痩せた身体つきの男子高校生をレンタルしたい」という依頼が来た。

依頼人は山下悠太という男性で、拒食症で万引きを繰り返す男子高校生の小畑蓮を助けたいらしい。

山下はがりがりに痩せた身体つきに化けた真問(狐♂)と入れ替わることに。

 

山下も若い頃に拒食症で苦しんだ経験があり、蓮と同じように今現在拒食症で苦しんでいる男子高校生の姿なら、話を聞いてもらえるかもしれない…ということでレンタルしたようです。

「拒食症の真問は、かつて同じ経験をした山下のアドバイスのおかげで克服しつつある」という方向に話を合わせるレンタルショップの店員たちが優しかったですw

第7話:加藤美織(女性)二十六歳

ただ年を重ねるだけの退屈な毎日を送っていた加藤美織は、ある日ネットで見つけたレンタルショップを訪れた。

「ハーフっぽい顔立ちの背の高い20代の男性」に化けた呉波(狐♂)と入れ替わった美織は、同僚の紗英子と食事へ行くことに。

 

↓イケメンの容姿になった美織は、紗英子と仲良くなったところでこっぴどく振ります。

「ごめんね、遅くなって」
いまは美織の見た目をしている呉波が、準備していたセリフをいいながら席につく。いいのいいの、といいながら、紗英子が満面の笑みを呉波に向ける。そちらが自分の同僚の美織だと思っているからだ。それでいて、初対面の美織の同行者――こちらが本当の美織だと思いもしないで――の視線を意識しているのがわかる。

 

他にも、美織は「清楚でかわいい女子高生」をレンタルして男子高校生たちをたぶらかして遊んだり、「アイドル風な男子高校生」や「小悪魔風な美女」の見た目で気に食わない女子高生集団や会社の先輩を痛めつけたり…

そして、「見た目のレンタルを犯罪行為に利用してはならない」という規約に反したことが庵路にバレてしまい…

第8話:及川紘一(男性)五十四歳

結婚願望がなく独身を貫いている及川紘一は、最近同じ会社で一人で過ごしているOLの荻野のことが気になっていた。

独りぼっちを苦にして不登校になった妹に何もしてあげられなかったと悔やんでいた紘一は、荻野に何かしてあげたいと思い、レンタルショップを訪れるのだった。

見た目レンタルショップ 化けの皮4

紘一が入れ替わったのは、「面倒見が良さそうな二十代の女性」に化けた砂羽哉(狐♂)です。

↓二十代の女性になった紘一は、さっそく荻野に声をかけます。

「おとなり、いいですか?」
声までしっかり二十代半ばの女性のそれだ。声をかけられた荻野さんが、軽く目を見開きながら顔をあげる。

 

荻野は一人でいるのが好きなタイプで、一人で過ごす現状を苦に思っておらず、同じように一人で過ごす紘一に親近感を覚えていたらしい。

それを聞いた紘一は、荻野に何もできることはないと悟り、何も伝えずにいつも通りの日常を送り続けることにしたのでした。

第9話:吾妻春妃(女性)四十二歳

レンタルショップを営む庵路の元に、海外に住む母親の吾妻春妃が訪ねてきた。

自分の出生について母親から聞いた庵路は、亡くなった父親のことを思い続ける母親に、父親の見た目をレンタルしないかと申し出るが…

 

母親は、父親の外見ではなく中身が大事と言い、庵路の申し出を断ります。

入れ替わりの話題が出るものの、結局入れ替わらないのも個人的には好きなので、結構お気に入りの話ですw

第10話:遠野澄佳(女性)十五歳

モテることを生きがいにしている中学生の遠野澄佳だが、最近成長期を迎えて格好良くなった児玉総司に告白するも、振られてしまう。

総司が自分よりもかわいい女の子に告白されたらどうするのか気になった澄佳は、レンタルショップで帆ノ香(狐♀)と入れ替わることに。

 

美少女の見た目をレンタルした理由について、澄佳(身体は帆ノ香)は帆ノ香(身体は澄佳)に話をします。

帆ノ香(身体は澄佳)の意見に思うところがあった澄佳(身体は帆ノ香)は、総司に会う予定を取りやめて、ファミレスでガールズトークをしただけで返却したのでした。

 

猫は頭にきた

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『猫は頭にきた』
著者:式 貴士
男女が入れ替わり体質の猫と入れ替わる。 ●角川書店
角川文庫
『連想トンネル』
●CBS・ソニー出版
『連想トンネル』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

平凡な男・大友一樹は、勤めている会社の社長令嬢・朝比奈美麗の婿候補に選ばれた。

最初は乗り気でなかったが、一樹は美麗に一目惚れ。

何とか結婚しようとアピールするも、敵視した美麗の飼い猫・ロリーが襲い掛かってきた瞬間、電撃が走って一樹はロリーと入れ替わってしまう。

 

ということでまずは、一樹ロリーの入れ替わり。ロリーはオスです。

↓入れ替わった直後に、元の自分の身体(中身はロリー)を見上げる一樹(身体はロリー)が最高です。

巨人は、なんと、おれ自身だったのだ!
床に這いつくばったまま、おれは自分の体を見まわした。灰色の毛に覆われたシャム猫の手が見えた。悲鳴をあげた。
「ミャーオッ!」
しわがれた、ロリー特有の鳴き声が、おれののどから絞りだされた。ふたたび見上げると、おれの顔をした巨人が、冷酷そうな眼で、おれをじっと見おろしている。

自分の、怒りと憎しみに満ちた顔を見るのははじめてであった。

 

ロリー(身体は一樹)は人語を喋れて、一樹(身体はロリー)は猫語しか喋れません。

一樹(身体はロリー)を容赦なく蹴飛ばすロリー(身体は一樹)がヤバいです。

 

一樹(身体はロリー)は、会社に行かなくても良く、美麗とずっと一緒にいられる猫の生活を気に入ります。

猫になったことを良いことに、一樹(身体はロリー)は美麗にエッチな悪戯。

↓また、ロリーは美麗のバター猫だったようです。

な、なんと彼女の乳房がおれの鼻先に!おれは目もくらむような恍惚感に酔いつつ、猫になった図々しさでペロペロと美麗さんの乳首を舐め始めた。人間、大友一樹では想像もできないいけ図々しさであった。
「まあ、くすぐったい!でもいい気持……」
美麗さんはうっとりと眼を閉じ、おれに乳房を好きなように舐めさせている。おれのザラザラした舌の先で、可愛らしい小さな乳首が、みるみる硬く膨ふくらんでくる。

なんと、なんと……あの清楚の化身のような美麗さんに、あんな悪癖があろうとは!いや、おれにとっては悪癖というより悦楽というべきか。なんと、バターを塗って、おれに舐めさせるのである。

 

↓ロリー(身体は一樹)の方は、一樹本人ではありえないくらい美麗に猛アピールし、結婚まで漕ぎつけてしまいました。

あんなに内気だったおれが、やけに自信満々で頼もしく、鷹揚にかまえているではないか。自分でもう一人の自分を見るのは奇妙なものだ。決して気持ちいいものではない。自分の声をはじめてテープで聴いた時のショックと不快感は誰でも経験したことがあるだろう。ちょうどそんな感じだった。しかも悪いことに、おれの姿をした大友一樹は、本物のおれじゃなく、仇敵のシャム猫野郎なのである。これはキツい。ヘドが出そうな嫌悪感以外の何物でもない。

 

↓美麗と結婚したロリー(身体は一樹)は、一樹(身体はロリー)に見せつけるように美麗とセ○クス

元の自分に美麗を寝取られる一樹(身体はロリー)が最高。

美しい新妻の美麗さんを、ロリー大友は野獣のように蹂躙し、色魔のように凌辱し、あらゆる恥しいポーズをとらせてその欲情を満たしたのだった。しかも哀しいことに、美麗さんは、それに喜々として従い、恍惚の呻きを洩らし、乱れに乱れたのである。
(中略)
どうも、ロリー大友は、わざとおれに見せつけるために、ことさら烈しく淫らに攻めたてているように思えた。
おれは口惜しさと嫉妬と哀しさでポロポロ涙をこぼした。こんな拷問が、この世にあってよいのだろうか?おれの愛する女主人を、夫のおれが、ペットのおれの前で犯しているなんて!
「おい、見ろよ!ロリーが泣いてるぜ」
「ロリーちゃんなんかよくってよ。ねえ、あなた、もっときつく……唇をください……」

 

その後、ロリー(身体は一樹)が一樹(身体はロリー)の去勢を提案したことで怒った一樹(身体はロリー)は、飛び掛かったら誤って噛みついた美麗と入れ替わってしまいました。

(一樹美麗ロリーの入れ替わり。)

 

↓美麗の身体を手に入れた一樹(身体は美麗)は、さっそく鏡の前でオ○ニー

その様子を見て呆然とする美麗(身体はロリー)が堪りません。

美麗さんの素晴らしい肉体を手に入れたおれは、想像以上に幸せな自分に気がついた。美麗さんのそばにいられるだけでも幸福だったのに、一日二十四時間フルに、一秒のロスもなく、おれは美麗さんと共にいる!
最初におれがやったことは何だと思う?
寝室の大きな姿見の前で全裸になると、自分の裸身を映したことである。シミ一つない、あくまでも白く、しっとり濡れたようなすべやかな肌を、両の掌でゆっくり撫で回し、柔らかく、弾力にとんだ胸乳を思うさま抱きしめた。どれほど、こうしたかったことか!ゆっくりと絞るように揉みあげては、淡い桜色に上気してゆく肌の変化をあかずに眺め、指先を下に滑らせてゆくのだった。おれは指先で美麗さんの肉体を犯しながら、何度、きわまったことか!美麗さんの声で恍惚のすすり啼きをもらしながら、ベッドの上で転々と悶え、裸身を蛇のようにくねらせて喘いだ……。その様を、シャム猫姿の美麗さんが呆然と青い眼で眺めてくるのだった。

 

↓一樹(身体は美麗)はロリー(身体は一樹)に入れ替わったことを伏せ、「美麗がロリーと一樹の入れ替わりに気がついた」フリをして、美麗(身体はロリー)の目の前でロリー(身体は一樹)に犯されます。

彼は突然ニヤリと笑うと、野獣の本性をむきだしにして、おれの、いや、美麗さんのたおやかな体につかみかかってきた。
「あっ、おやめになって!」
「なにをいう!おまえは、おれの肉体の奴隷になったくせに!生意気な口をきいた罪に、思いきりこらしめてやるぞ。いまにヒーヒー鳴き声をたてて、おれに謝ることになる……」
「いけません!」
おれは必死に抵抗したが、美麗さんのほっそりした深窓育ちの肉体ではとてもかなわない。みるみるネグリジェをひき裂かれ、薄いスキャンティーもむしりとられて、強姦されるように凌辱されていく……。
悲鳴に似たエクスタシーの叫びをあげ、喜悦の涙にぬれたうつろな眼に、ベッドの下の床にうずくまっているシャム猫の姿が映った。

 

↓一樹(身体は美麗)が美麗(身体はロリー)をバター猫にする場面が一番興奮しました。

バターを塗りこめたおれの体を、美麗さんのロリーに舐めさせる時の、嗜虐感にも似た倒錯した悦び。あんなに憧れ、焦がれ、崇拝した女神に、おれの一番はずかしい部分、しかも、それは美麗さん自身の肉体のその部分を念入りに舐めさせるのである。それは、とても表現の枠をこえた異様な興奮としかいいようがないものであった。美麗さんは、それにも耐えてくれた。おれがひまさえあれば語りつづけるおれの愛の告白を、終日きかされていたからかもしれない。

 

一樹(身体は美麗)は、しばらく美麗の身体でオ○ニーを楽しみ、美麗(身体はロリー)をバター猫にし、ロリー(身体は一樹)とセ○クスをするという楽しい毎日を送ります。

美麗(身体はロリー)がかわいそうになった?一樹(身体は美麗)は、隙をついてロリー(身体は一樹)美麗(身体はロリー)を入れ替えます。

つまり、ロリーは元の身体に戻り、今度は一樹美麗の入れ替わりに…

 

↓一樹(身体は美麗)と美麗(身体は一樹)は、入れ替わり体質のロリーを介して元に戻ることにリスクを感じ、元に戻らずにロリーを殺処分する選択を…

美麗(身体は一樹)は相変わらず女言葉のようですが、一樹(身体は美麗)は女言葉が板についています。

二人とも女言葉で話しているのがシュールです。

「どうなさいますの、ロリーちゃんは?」
おれの声で美麗さんが女言葉で言う。
「やっぱり殺した方がよろしいと思いますわ」
すっかり板についた美麗さんの喋り方でおれが答える。
「でも、殺してしまうと、もう二度と、私たち、もとの体に戻れないわけでしょう?」
「ええ、そうですわ。だからといって、また三人がもとの体に戻るには、あと二回も、出たり入ったりしなけりゃなりませんもの。もし万一、その間に、手違いが起こったら……。それならいっそ、一生このままの方が」

 

↓美麗(身体は一樹)は一樹本人より仕事の能力があるようで、一樹(身体は美麗)に見送られながら出社します。

一樹(身体は美麗)の方も、昔の美麗の話を聞いて美麗になりすまして家族とうまくやり、家事も切り盛りしているようです。

おれたち夫婦に天国の生活が戻ってきた。大友一樹の肉体に入った美麗さんは、毎朝、自分の容姿をもったおれに見送られて会社に出社する。

おれも、おれなりに家政をきりもりし、母親ともうまくやっている。毎夜のように口うつしに、美麗さんから家族のことや昔の思い出など聞いているので、まずまずの化けぶりであった。

 

↓もちろん、入れ替わった二人のセ○クスシーンもあります。

美麗のことが大好きな一樹(身体は美麗)は、倒錯的な入れ替わりセ○クスの虜になっているようです。

美しい美麗さんの肉体と性感で、おれの肉体に犯され、官能をゆさぶられる快感は、なんといってよいのか。それがしかも、おれの肉体が美麗さん自身であり、眼をつむると、あの優雅で優しい美麗さんが、男の体でおれの肉体を裂き、体内に侵入し、暴れ回るのである。

 

↓一樹(身体は美麗)は今の生活にこの上ない幸せを感じており、元の自分となった美麗に愛情を感じるようです。

最後の一言が良かったですね。

とにかく、おれは、いま最高に幸わせだ。夫がいない時でも体が火照ってくると、おれは美麗さんの美しい体をいつくしみ、快よい自慰にふける。そして、夫の、大友一樹を、いま、熱烈に愛し始めているのだ。
(中略)
もう、狂おしいくらいに一樹さんが大好き!これはやっぱり、ナルシズムと呼ぶべきなのだろうか?

 

チェンジ(君が代は千代に八千代に)

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『チェンジ』
著者:高橋源一郎
男女3人が入れ替わる。 ●文芸春秋
『君が代は千代に八千代に』
●文芸春秋
文春文庫
『君が代は千代に八千代に』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

小説家としていつか芽が出ると思ってきた男性だが、ついに中年となってしまった。

ある日、男性が変な夢から醒めると、一緒に住んでいる妻?のアリサと入れ替わっていた。

醜い元の自分を見ていられなくなった男性は、アリサの身体で外へ出かけていくと、とある作家と知り合った。

 

まずは、男性アリサの入れ替わり。

↓アリサの身体になった男性が、胸に違和感を覚えるシーンが良かったです。

俺の胸の上に乗っかっていたのはピラミッドじゃなくて大きな肉の塊だった。
それはおれが動くにつれてゆるやかに震えた。おれは左に寝返りをうった。すると、そいつも左に動いた。おれは右に寝返りをうってみた。やっぱり、そいつはおれの動きについてきた。可愛いやつだ。だが、その動きには少しタイムラグがあるようだった。おれは、意を決して手を下に伸ばしてみた。
あるべきものがなかった。いくら捜しても、逆に、ないものがあった。ないものがある……この日本語、正しいのかな?わからん。おれは起き上がると、バスルームに行った。そして、鏡を見た。

 

男性の容姿は自分から見ても非常に悪いようで、アリサは男性の身体を非常に嫌がります。

↓男性(身体はアリサ)がアリサ(身体は男性)を起こすシーンも良かったです。

それから、おれはベッドに戻った。そこには、この世のものとも思えぬ、汚らしい、中年の男性が鼾をかいて眠っていた。つまり、「おれ」が鼾をかいて眠っていた。
おれは電気をつけた。おれは、そのみっともない、フケだらけのデブにいった。つまり、「おれ」にいった。
「ちょっと起きてくれないか」
そういって、おれは自分の声にギョッとした。なんだか、喉のところに縦笛が入ってるみたいだった。
(中略)
「黙れってば!それ以上騒ぐと、殺すぞ」
おれの声はぜんぜんドスが利いてなかった。舌ったらずで、しかも鼻にかかった声だった。だいたい、おれに「おれ」が果たして殺せるものなのか、おれにもよくわからなかった。しばらくすると、「おれ」はメソメソ泣きはじめた。どうやら、叫ぶのは諦めたようだった。
(中略)
「お願いだから元に戻して!」
「興奮すんなって!おれだって元に戻りたいんだから」
「気持ち悪い……この身体……」
「おい、おい、喧嘩売る気なのか?それ、元々おれの身体なんだぜ」
(中略)
「でも、この身体いやあああ!」
「おれ」は泣きじゃくっていた。見られたもんじゃなかった。おれは「おれ」がこんなに醜い人間だとは思っていなかった。もう少しまともだと思っていた。ところが、ほんとはそうじゃなかった。

 

トイレの話題も良かったです。結局トイレは一人で行った様子。

アリサ(身体は男性)のテンションが高くて面白いですね。

「あんた……どこ、行くの?」
「おしっこ」
「いやああああ、そんなのダメえええ!」
泣き叫ぶ「おれ」を無視して、おれはトイレへ入った。非常事態だ、遠慮なんかしていられるもんか。

 

その後、醜い元の自分の姿(中身はアリサ)を見ていられなくなった男性(身体はアリサ)は、いつもアリサがキャバクラへ来ていく黒いミニのワンピースを着て飲みに出かけます。

↓アリサ(身体は男性)は出かける男性(身体はアリサ)を止めようとしますが、男性の身体の使い方を分からず止められませんでした。

「一杯飲みに行くんだよ」
「絶対ダメえええええ!」
おれは外出するのに少してまどった。「おれ」がものすごい力で引き止めようとしたからだ。あやうく、おれは監禁されるところだった。だが、悲しいかな、「おれ」は力の使い方がよくわかっていなかった。「おれ」はおれの脚に摑まって泣いてるだけだった。おれは「おれ」を思いきり蹴飛ばすと外へ出た。

 

男性(身体はアリサ)は、タクシーの運転手の視線に気づき、足を組み替えてサービスしてあげます。

バーに入店した男性(身体はアリサ)は、周囲の客の視線を集め、面白がってパンツを見せてあげるのでした。

 

↓今の自分の身体を見て興奮する男性(身体はアリサ)が最高です。

おれはママの後ろの鏡を見た。おれが座っていた。ワンピースの胸がはちきれそうだった。剥き出しの脚は真っ白で、その奥に紫色のパンティが見えていた。なんてこったい!おれは思わず舌打ちしていた。自分に欲情してきちまったじゃないか!

 

一人で飲む男性(身体はアリサ)に、とある作家が声をかけて口説いてきます。

男性(身体はアリサ)はアリサの身体だと、すぐに酔ってしまったようです。

 

↓そして男性は、気がついたらアリサ(中身は作家)と一緒にベッドの上にいて、作家の身体になっていました。

男性(身体はアリサ)は、作家セ○クスしたら、今度は作家と入れ替わってしまったようです。

(男性作家アリサの入れ替わり。)

隣には裸の女が寝ていた。俺は反射的に胸を触ってみた。ない。それから、おれはおもむろに下半身に手を伸ばした。ある。さてと。おれは隣の女の顔をそっと覗いてみた。アリサだった。いや、「おれ」だった。いや、正確には、さっきまでのおれというべきなのかな。
(中略)
「アリサちゃん」隣に寝ている女が寝言をいった。

 

↓男性(身体は作家)は、ア○ルセ○クスを一度やってみたかったといい、作家(身体はアリサ)を容赦なく縛り上げて、猿轡を噛ませて、首を絞めて挿入します。

おれはまずタオルで裸のアリサを後ろ手に縛った。すると、アリサが、というかアリサの恰好をした作家のやつが目を覚ました。
「なに……どうした?アリサちゃん?」
やつが完全に正気づく前に、おれはもう一本のタオルで猿ぐつわをかませた。
(中略)
ものすごい勃起だった。おれはアリサ、というかアリサの恰好をした作家のやつを裏返すと、たっぷりリンスを塗った。やつは手足をばたばたさせておれから逃れようとした。だが、男の力にはかなわない。

 

アリサになった作家は、激しいア○ルセ○クスに白目を剥いて泡を吹いて失神…

↓そんな作家(身体はアリサ)を放置して、男性(身体は作家)は作家の服を着てホテルから出ていきます。

元に戻る案は、面白くないという理由で却下w

おれはやつのパンツをはき、ワイシャツを着た。やつのアルマーニも。身体にぴたりだ。当たり前か。

 

作家は知名度があるようで、男性(身体は作家)は女性から声をかけられたり、タクシーの運転手にサインをねだられたりします。

この後は、作家は執筆が送れていたようで、男性(身体は作家)は作家の家に連れ戻され、小説の案として入れ替わりの話題を出しますw

 

↓そこに作家(身体はアリサ)がやってきて、男性(身体は作家)に身体を盗まれたと騒ぎ立てますが、男性(身体は作家)が作家のフリをして作家(身体はアリサ)を頭のおかしい人扱いをしたので、信じてもらえませんでした。

「こいつだよ」わなわな震えながらアリサがおれを指さした。
「どうしたの?」おれは素知らぬ顔でいった。
(中略)
「こいつがおれの身体を盗んだんだ!」アリサはほとんど悲鳴に近い声でいった。
「おれがお前の身体を盗んだって?」おれはとぼけていった。

 

↓作家(身体はアリサ)は、女性と入れ替わったと思っていて、元の自分である作家の中身は女性だと思っているところが面白いですね。

騒いで暴れた作家(身体はアリサ)は、部屋から追い出されてしまいました。かわいそう…

アリサはほとんど半狂乱になっていった。「先生の!だから、こいつはほんとは女なんだ!」

 

男性(身体は作家)が作家の妻とセ○クスするシーンでおしまい。

最後まで全員元に戻りませんが、オチはよくわかりませんでした…

 

 

今回は、小説の男女集団入れ替わりを3作品紹介しました。

読んでいただいてありがとうございました!

 

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