男女入れ替わり

児童書の男女入れ替わり①【5作品】

男女入れ替わり2

今回は、児童書の男女入れ替わりを5品紹介していきます。

 

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とりとりさかなになあれ

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『とりとりさかなになあれ』
著者:山下夕美子
絵:池田龍雄
男の子が妹とマジックで入れ替わる。 学習研究社
『3年の読み物特集号:学習・科学』
1974年発行

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

とりとりさかなになあれ1

留守番中に、妹のミコちゃんにすごいところを見せようとしたヒコ君

テレビでやっていた取り替えマジックショーの真似をしようと、電話でマジシャンにやり方を聞くことに。

さっそく二人でロッカーに入って「とりとりさかなになあれ」と呪文を唱えると、本当に入れ替わってしまった。

(相互変身で入れ替わっているようです。)

 

電話に出たマジシャンの男性も、中身が弟子の女性で、取り替えマジックは中身を取り替えるマジックのようです(笑)

男性(中身は女性)の下記のセリフ↓が好きですねw

「きみの言ってるのは先生のことだね。ぼくはでし―つまりとりかえられちゃったほうさ。だからぼくは、ほんとうは女なんだ。あっはっはっ―。」

 

喋り方が勝手に相手の口調になるタイプで、ヒコ君(身体はミコちゃん)は一人称が「あたし」&ミコちゃん(身体はヒコ君)のことを「おにいちゃん」と呼び、ミコちゃん(身体はヒコ君)は一人称が「ぼく」&ヒコ君(身体はミコちゃん)のことを「ミコ」と呼びます。

ヒコ君がミコちゃんの身体では、いつもの洗面台が高すぎるというシーンが良かったです。

 

↓口調強制シチュで母親に「私は誰でしょうクイズ」をしても、わかってもらえるはずがなく…

「ねえ、ねえ、おかあさん。見て、ミコだれだかわかる?」
ミコちゃんになったヒコ君は、とくいそうに、お母さんの前に立ちました。
「おかあさん、ぼくも見てよ。ぼくがだれだかわかる?」
ヒコ君のすがたのミコちゃんも、まけずに言ってならびます。

 

ヒコ君(身体はミコちゃん)が父親に「男同士で信じてね」と言って「お前は女の子だろ」と返されるところも最高ですね。

結局、元通りになることで入れ替わりを信じてもらおうとしても、口調も一人称も変わらないので二人だけの秘密となってしまったのでした。

ねこがわんいぬはにゃん

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『ねこがわんいぬはにゃん』
著者:佐藤さとる
絵:しんしょうけん
お互いに羨ましがった飼い犬と野良猫が神様に入れ替えられる。 童心社
絵本・こどものひろば
『ねこがわんいぬはにゃん』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

ねこがわんいぬはにゃん1

飼い犬のタロと、野良猫のミドリは、お互いに羨ましいと話していたら、神様が現れて二人を入れ替えてしまった。

初めは二人とも、羨ましがっていた相手になれて喜んでいたのだが…

(目の色も入れ替わっています。)

ねこがわんいぬはにゃん3

最初に、「お互いが羨ましい」「自分は大変だ」と話しているシーンでもう興奮してしまいます…(笑)

入れ替わる瞬間を見ていたネズミが心配して声を掛けますが、二人は笑って「困らない」と言い切ります。

ねこがわんいぬはにゃん2

ミドリになったタロは、さっそく外に出かけて遊びますが、知り合いの犬に吠えられたり、ご飯にありつけなかったりと酷い目に。

タロになったミドリも、喜んで昼寝を始めますが、退屈で仕方がなかったり、リードをつけての散歩が窮屈だったりと酷い目に。

タロの身体よりも小さな犬に怯えるミドリのシーンに興奮しました。

たった一日で懲りてしまった二人を見た神様は…

 

KPさん
KPさん
メス猫が謎の色気があってエロかったです。かなりおすすめの作品!

こぎつねコンとこだぬきポン

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『こぎつねコンとこだぬきポン』
著者:松野正子
絵:二俣英五郎
きつねとたぬきがお互いに化けて入れ替わった。 ●童心社
童心社の絵本
『こぎつねコンとこだぬきポン』
●童心社
フォア文庫
『こぎつねコンとこだぬきポン』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

こぎつねコンとこだぬきポン1

森の中で出会って仲良くなったメスのこぎつね・コンと、オスのこだぬき・ポン

ある日、二人がお互いに化けて入れ替わって遊んでいると、大急ぎで家に帰らなくてはならなくなった。

コンとポンの両親は、お互いに差別し合っていたのだが…

 

ということで、戻る時間がなく、入れ替わったまま相手の家に帰った二人。

コンの父親が怪我をしたので、コンに化けたポンはお医者さんを呼びに走ります。

一方、ポンに化けたコンは、ポンの三つ子の弟妹をあやします。

疲れて眠ってしまった二人は、元の姿に戻ってしまい…

 

コンとポンの両親たちは、お互いのことを見直して仲直り。

最後に、コンとポンがいつの間にか入れ替わっていて、両親たちを騙していたところが最高でした。

 

ひみつの指輪でワン・ツー・スリー

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『ひみつの指輪でワン・ツー・スリー』
著者:浅川じゅん
小学生女子が指輪の力でクラスメイト・担任教師・捨て犬・母親と入れ替わる。 草炎社
『ひみつの指輪でワン・ツー・スリー』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

ひみつの指輪でワン・ツー・スリー1

小学四年生の大木嘉穂(カホ)は、ちょっと小太りな夢見る女の子。

ある日、不思議な金の指輪を拾ったカホは、指輪をつけたままクラスメイトの簗完治(ヤナカン)、担任教師の志久大有三捨て犬母親と手を合わせたら入れ替わって大騒動になってしまう。

 

まずは、カホがクラスメイトの簗完治(ヤナカン)と指輪をつけた手で触れたら、電気が走って入れ替わります。

カホ(身体はヤナカン)が元の自分の身体を客観的に見て、「思ったよりもかわいくない…」と思うところが最高。

目の前のヤナカンちゃんが、スカートをはいた、太った女の子になっていたんだもの……。

 

↓声や服装が変わったことに焦点が当たっていておいしいです。

「お、おまえ、……おれに、なってるぞ。」
そういう声も、女の子の声だ。

わたし、いつのまにか、ズボンをはいてた。しかも、細い。足がやけに細い!
「やーだー!」
といったけど、自分でしゃべったような気はしなかった。なぜって、声が、ヤナカンちゃんの声だったんだもの。

「あんた、わたしになってるわよ。」
「じょうだんじゃないぜ。」
といいながら、女の子は、心細そうにスカートや自分の太い足をみおろした。

 

二人は混乱して、通りがかったクラスメイトの香取千子に話しかけますが、不審に思われてしまいました。

仕方なく、二人はお互いの生活を交換することに…

お互いの身体を嫌がって喧嘩するシーンが良かったですw

 

どうせならイケメンの半田治と入れ替わりたかった…と考えながら、カホはヤナカンの家に帰宅。

ヤナカンの母親に家はどこか尋ねてしまったり、家を通り越したり、一人称わたしで話してしまったり、ヤナカンの兄二人にからかわれたりと、かなりおいしいですね。

カホ(身体はヤナカン)は、「おれ」は恥ずかしいので「ぼく」と言うことにしたようですw

ひみつの指輪でワン・ツー・スリー2

翌日も元に戻っていなかったので、二人は入れ替わった状態で登校。

うっかり精神の席に座って不審がられたり、昨日の家族の様子を聞いたり、ここもおいしい。

 

カホ(身体はヤナカン)が、クラス中の女子を褒めて、ヤナカン(身体はカホ)が怒るところが最高でしたね。

中身がカホになったヤナカンは、ヤナカン本人よりも話しやすくなり、女子達の評価が上がってしまいました。

その後、再び偶然手が触れ合った二人は、元に戻ります。

ひみつの指輪でワン・ツー・スリー3

次は、授業中にカホと担任教師の志久大有三の手が触れ合って入れ替わります。

先生は、スカートをふしぎそうにめくってる。ばかだね。せんせい。そんなにめくったら、タイツのおしりがまるみえじゃない。

 

先生になったカホは、先生に成りすましたので、カホになった先生は大混乱w

わたしは、いった。
「カホくん、さっさと席について、漢字練習をしなさい。」
カホのすがたになった先生は、いった。
「なにをいうんです!ぼくは、先生です。」

わたしは、重々しい声でいった。
「カホくん、さっさと席について、漢字を書きなさい。」
先生は、目を白黒させたり、自分のはいてるスカートをなさけなさそうにみおろしたりしていたが、しかたなく、わたしの席についた。

 

そして、先生になったカホは、強制的に国語の時間を体育に変更。

カホになった先生は、よくわからないまま漢字の練習をさせられます。

ヤナカンが入れ替わりに気付いている様子なのが良いです。

放課後になり、先生の自宅がわからなかったカホは、指輪の力で元に戻ります。

ひみつの指輪でワン・ツー・スリー4

また、帰り道に捨て犬を見つけたカホが、指輪をつけた手で触ったら入れ替わってしまいます。

わたしは箱にはいって、カホちゃんの顔をみあげてたってわけ。
子犬のばけたカホちゃんは、キョトンとした顔でわたしの前足をにぎっていたけど、にこっとわらって手をはなすと、ふらふら歩きだしたの。

 

カホ(身体は捨て犬)は、逃げ出した捨て犬(身体はカホ)を追いかけようとするも、首が紐で繋がれているせいで身動きが取れません。

捨て犬(身体はカホ)は、車に轢かれそうになったり、電柱に放尿しようとしたり、ヤバいですw

何とか元に戻りますが、電柱に足を上げていた現場をクラスメイトの半田治に見られてしまいました(笑)

 

さらに家に帰ったカホは、寝ている母親の手に触れて入れ替わります。

(カホになった母親は目を覚ましません。)

 

母親になったカホは、大事なものが入っているタンスを開けて、記念写真を漁ります。

母親は自分のことを「昔は良い子だった」と言っていましたが、カホにそっくりだったとわかり、カホは紛れもなく母親の子供だと再確認したのでした。

 

あべこべ物語

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『あべこべ物語』
著者:サトウハチロー
兄妹がポンポコ玉で変身して入れ替わる。 ●講談社
青い鳥文庫
『あべこべ物語』
●講談社
少年少女講談社文庫
『あべこべ物語』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

あべこべ物語1

親戚の家から千葉の中学に通う山上運平が、春休みに小学生の妹・千枝子が住む東京の実家に帰ってきた。

正月の挨拶の時に叔父さんが持ってきた願いを叶えるというポンポコ玉を見つけて、取り合いになった二人は、お互いに相手になりたいと言ったら入れ替わってしまった。

運平になった千枝子は親戚の家に戻ることになり、千枝子になった運平と離れ離れになってしまう。

 

↓最初のお互いになりたいと話した直後の変身シーンが良かったですね。

変身には少しだけ時間差があります。精神の寝間着を着ている状態になっているのもグッド。

「あーあ、だからぼくは女になりたいというんだ。なにかというとすぐおこられて、つまらないことこのうえなしだ。ああ、千枝子のようになりたい。男はほんとにつまらない。」
「わたしだってそうよ。いつもいじめられてばかりいて、つまらないわ。妹なんかやめてにいさんになりたいわ。わたしがにいさんなら、ほんとにやさしくしてあげるわ。」
二人がこういったとき、みょうにからだがむずむずしてくるような気がしました。運平はなんだかからだがちぢまり、頭が重くなり、千枝子は身体がのびるような気がして、頭がかるくなりました。
「いったい、にいさんはいつも……。」
千枝子は、運平のほうを向いてこういいかけて、おどろいてしまいました。運平はまくらに頭をつけて、足をばたばたやりながら向こうを向いています。その運平の頭に、いつのまにか長いかみの毛がはえているのです。しかもおさげで、おさげどめまでしているのです。

「だって、にいさん!」
そのあとのことばが出ませんでした。こっちを向いたのは運平ではなくて千枝子なのです。いつのまにか顔までかわっているのです。着ていたねまきはもとのままですが、こっちを向いているのは、運平ではなくて、まさしく千枝子です。
「おい、千枝子、おまえは。」
こっちを向いた運平は、千枝子の頭をみてびっくりしてしまいました。いつのまにか、くりくりぼうずになっているのです。いままで千枝子のねていたところにいるのは、千枝子ではなくて運平です。運平はおどろいてしまいました。
「おい、千枝子。なんだ、おまえは。」

 

最初は、二人は相手が自分に変身したと思い、自分が相手になっていることには気が付かずに面白がります。

二人を起こしに来た母親は、二人の一人称を注意w

↓二人が洗面所の鏡を見て、入れ替わったことに気が付くシーンが好き。

おかあさんにせきたてられて、せんめん所のかがみの前にたった二人は、あっといったきり、どうしていいかわからなくなりました。

 

「運平」が親戚の家に戻る汽車の時間がもうすぐだったので、千枝子(身体は運平)は代わりに千葉へ行くことに…

ポンポコ玉で叶えた願いを他人に話すと死んでしまうらしく、二人は入れ替わったことを話すことができません。

あべこべ物語2

朝食を取るシーンでも、身体の方の席に座ることに違和感を覚えたり、千枝子(身体は運平)が「運平」として父親から怒られたり、運平(身体は千枝子)が母親から行儀の悪さを注意されたりしておいしいです。

食べる量は精神準拠?のようですw

あべこべ物語3

↓旅立つ準備をしている千枝子(身体は運平)が、お気に入りの人形を抱いて気を紛らわせていたら、父親に怒られて涙を流すシーンはかわいそうでしたw

「こら、運平。なんということだ。男のくせに人形を顔につけて、ばかめ。千枝子の本ばこなどかきまわさず、自分のことをしろ。」
「はい。」
へんじはしたものの、なみだがとめどなくながれてきました。
「なんだ。男のくせになくやつがあるものか。だれだかおまえをよびにきたぞ。ほら、よんでるじゃないか。早くしろ。」

 

ということで、千枝子(身体は運平)は友達の福田秀男と千葉へ向かいます。

二人とも相手になりきる気はあまりなく、入れ替わったことを忘れたような言動を多々します。

運平(身体は千枝子)は、いつものノリで秀男に絡み、「乱暴な妹」だと思われてしまいました。

 

千枝子(身体は運平)は、家の場所がわからなくて秀男に訝しがられたり、英語の授業がわからなかったり、女っぽいとからかわれたり、野球を強要されたり、同級生にいじめられたり、酷い目に…

運平(身体は千枝子)は、「千枝子」として家事の手伝いをさせられたり、おつかいに出かけた先で千枝子の友達に絡まれたり、裁縫の授業で先生に当てられたり、千枝子の友達と人形やお手玉で遊ぶことになったり、少女クラブを読む羽目になったりと酷い目に…

細かいですが、「運平」に懐いている親戚の飼い犬のムクが、千枝子(身体は運平)に懐かず、運平(身体は千枝子)に懐くシーンがお気に入りですw

 

↓運平(身体は千枝子)が着物を嫌がるシーンが良かったですね。

それに、こんな着物を着せられて、いやになっちゃうな。つばきの花のついている、赤いぺらぺらした着物を着るなんて。たびだって白たび。しゃくにさわるから、どぶへ足をつっこんだら、おかあさんから、きのう、うんとお目玉。

あべこべ物語4

↓相変わらず、運平(身体は千枝子)は母親からお行儀を注意されます。

女の子として扱われる運平(身体は千枝子)が最高。

「千枝子さん、何度おなじことをいうのです。へんだと自分でわかっているなら、あらためなさい。これがへんでなくてどうしましょう。なんです、あなたのしていることは。つくえの上に足をのっけて、ねころんだりして、女の子がそんなおぎょうぎでどうします。大きくなってもだれもおよめにもらい手はありませんよ。」
「いいんです。家をつぐんですから。」
「なんですって、おまえはにいさんがあるのをわすれたんですか。まあいい、まあいい。晩に、ようくいいきかせてあげます。さあ、おつかいにいってらっしゃい。」
運平はたちあがりました。
「千枝子さん、あなたがこしにぶらさげているものはなあに?」
大きなタオルをおびにはさんで、ぶらりぶらりとさせています。
「あの、手をふいたりなにかするために。」
「そのために、ハンカチをあげてあるでしょう。そんな大きなタオルをぶらさげたりして、みっともないじゃありませんか。」

あべこべ物語5

↓男の子みたいに英語の知識があり、男の子みたいに犬の喧嘩を応援する運平(身体は千枝子)は、三河屋の三吉に気に入られますw

三河屋の三吉に対しては、素で話せる運平(身体は千枝子)が良いです。

最近の千枝子(中身は運平)について、母親は否定的ですが、父親は意外と好意的に捉えているようです。

「ひきょうだ。よわいものいじめはひきょうだ。」
それが、かわいいおさげのおじょうさんがさけんでいると知って、車屋一家はどぎまぎしてしまいました。

「おじょうさんは、ことばはらんぼうだけど、勇気があって、やさしくて、いい人ですね。わたしは、あなたのにいさんの運平さんにはときどきいじめられましたが、きょうだいでもこんなにちがうものかな。」
三河屋のこぞうさんは、しみじみとした調子でいいました。運平は、ほめられているのも自分なら、けなされているのも自分なので、どうへんじしていいかわからなくなりました。

あべこべ物語6

↓運平(身体は千枝子)が朝に身嗜みを整えるシーンも、面倒さや嫌がる様子が出ていて最高でした。

鏡を見て、千枝子が映る…というところも好き。

女になってしまった運平にとって、なによりつらいのは、朝です。男でいたときには、シャツをすっとこかぶりに着て、ズボンをはいて、うわぎをつけて、ぼうしを頭にちょこんとのっければ、それで、「いってまいります。」ということになっていたものですが、女になると、そうはいきません。
通学服を着るのだって、ひととおりやふたとおりの手数ではありません。コンビネーションとかいう、シャツとももひきとがつづいたようなものを着て、その上に、うすい毛糸の下着、それがまた赤い色なのです。その赤い色が、運平はなによりいやなのです。
それから、スカート、うわぎです。そのスカートがまた、ただスカートといえばいいものを、かたからつるのは、ジャンパースカートとかいう名なのです。ジャムパンならうれしいけど、ジャンパーはちっともうれしくありません。長い長いくつしたをはかせられて、おまけにパチンととめて、それでもういいのかと思うと、かみをとかさなければなりません。

あべこべ物語7

音楽の時間に中学校の校歌を歌った運平(身体は千枝子)は、保健室に連れて行かれてしまいましたw

そしてとうとう、運平(身体は千枝子)は女の子の生活が窮屈すぎて泣き出してしまいます。

 

↓入れ替わり生活に我慢の限界を迎えた二人が手紙のやりとりをする場面も、面白くて良かったですね。

運平(身体は千枝子)は、大学へ行って野球をやりたいと言い、頭がおかしくなったということで、病院に連れて行かれることになりました。

――運平から千枝子への手紙――
親愛なる妹であり、いまは兄のすがたになっている千枝子へ。

これでおわるが、上書きを書くとき、ぼくは自分の名あてに手紙を出すことになるのかなと思うと、かなしくなる。とにかく、あしただ。
兄であって妹になってしまった、かなしき運命の運平より

あべこべ物語8 あべこべ物語9

そして、「運平」の野球の県下大会当日に…

精神が弱ってしまったということで、気分転換に千葉へ来ていた運平(身体は千枝子)は、ピンチの千枝子(身体は運平)に代わって、頭を丸刈りにして試合に出場

運平と千枝子はそっくりなので、背が少し小さくなったと思われた程度で、特に問題は起こらず、運平(身体は千枝子)は大活躍(笑)

 

最後は、東京に戻ってきた二人が三吉に入れ替わったことを話して、ポンポコ玉を破壊しようとしたら、二人は永遠の眠りについてしまい…

そして、二人は元通りに戻って目覚めます。夢落ちです。

 

 

今回は、児童書の男女入れ替わりを5作品紹介しました。

読んでいただいてありがとうございました!

 

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