小説の男女集団入れ替わり回①【5作品】

今回は、小説の男女集団入れ替わり回を5作品紹介していきます。
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バカとテストと召喚獣
| 作品タイトル/著者 | 簡単なあらすじ | 収録書籍/ソフト |
| 『バカとテストと召喚獣』 著者:井上堅二 | 黒魔術書でキャラが次々に入れ替わる。 | KADOKAWA/エンターブレイン ファミ通文庫 『バカとテストと召喚獣10.5』 |
※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。
「僕と雄二と危ない黒魔術」が男女集団入れ替わり。

吉井明久と坂本雄二は、霧島翔子から没収した黒魔術の本を一緒に開いた翌朝、目が覚めたら入れ替わっていた。
周囲の人に入れ替わりがバレたら面倒なことになりそうなので、大人しく過ごそうとするが、黒魔術書によって明久も雄二も次々と他の人間と入れ替わってしまい…
↓雄二になった明久は、翔子に起こされて登校。
翔子に呼び捨てで呼んでと言われるところや、翔子が雄二にしか見せない顔をするところが好きですね。
学校へ向かう道の途中、僕は自分の身体を見て未だに驚きを隠せずにいた。
僕が馴染んでいるものより一回り太い腕。
いつもより少しだけ高い視点。
短くてすっきりとした髪。
信じられないけど、間違いない。僕は――
「どうしたの、雄二?」
僕は今、悪友である坂本雄二になっていた。
「いや。なんでもないよ、霧島さ――」
「……(ムスッ)」
「しょ、翔子」
「……ん」
僕は雄二になって、隣を霧島さんが歩いている。
翔子の雄二への一途な気持ちを知った明久(身体は雄二)が、雄二に変わってプロポーズをしようとした瞬間、雄二(身体は明久)が乱入w
元の自分の身体と喧嘩をする二人に、呼び合う名前が逆なことで不思議がる翔子が最高。
身体能力の差で明久(身体は雄二)に負けそうになった雄二(身体は明久)は、明久のフリをして「雄二は浮気をしているかもしれない(意訳)」と言い、翔子に明久(身体は雄二)を痛めつけさせます(笑)
雄二(身体は明久)も、朝に明久の姉・玲とひと悶着あったようです。
そして、入れ替わりの原因が黒魔術の本だと考えた二人。
明久(身体は雄二)が雄二の家に本を取りに行き、頭の回転の悪い明久の身体で雄二(身体は明久)が本を読みます。
姫路にお礼を言われるも心当たりのない明久(身体は雄二)が適当に話を合わせたり…、
雄二(身体は明久)が美紀に可愛い服を着せられそうになったり…、
明久(身体は雄二)の「僕の身体」という発言に美紀が誤解したり…、
秀吉が二人の姿勢の違いだけで入れ替わりを指摘したり…、おいしいです。
そして二人は元に戻る方法がわかり、すぐに元に戻ろうとしますが…
「明久の身体」は昼休みに瑞希の作った不味い料理を食べる予定だったので、「明久の身体」の押し付け合いになり…
そこに現れた玉野美紀に雄二(身体は明久)が黒魔術のお札を誤って張り付けたため入れ替わってしまいました。
(雄二→美紀→明久の入れ替わり。)
美紀(身体は明久)は胸を少し触った後、すぐに状況を把握して明久の身体を持ち逃げしてしまい…
雄二(身体は美紀)は、明久(身体は雄二)にお札を張り付けて元に戻ろうとしますが、明久は身体能力の高い雄二の身体で美紀(身体は明久)を追いかけます。
↓この後は、明久(身体は雄二)が姫路瑞希と入れ替わり、明久→瑞希→雄二→美紀の入れ替わりに。
美紀(身体は明久)は瑞希(身体は雄二)と逃げ出してしまいました。
直後、視界が暗転し、強烈な眩暈に襲われる。
そして目を開けると、「…………」
呆然としている雄二の顔があった。
さっきまで僕は雄二の身体に入っていた。だというのに、今は目の前に雄二の顔がある。っていうことは――!
「さ、行こう瑞希ちゃん!走って!」
「え?え?え?あの、明久君。私にお話って……。それに、なんで私が向こうに?鏡……?」
↓明久(身体は瑞希)が、身体の弱い瑞希の身体で走るのが遅く、すぐに息が切れてしまうシーンが良かったです。巨乳ネタもおいしい。
まったくと言っても良いほど足の回転数が上がらなかった。い、イメージ通りに身体がうごかない……!これが女の子の身体か……!
そして、体力とは別の面でも大変だった。その、なんというか、身体の特徴というか、一部の人特有の苦しみというか……。
「い、痛い……!」
姫路さんの大きな胸が、走る上で大きな障害となっていた。
一歩踏み出すたびに揺れる。揺れると付け根が引っ張られる。それがとても痛い。その上、勢いがつくと身体のバランスまで崩れる。胸が大きいことがこんなにも厄介だとは、生まれて初めて知った……!
「と、とりあえず腕で押さえながら……」
と、揺れる胸を腕で抱える。
そして、僕は腕一杯にその柔らかさを感じ取った。
↓胸の柔らかさに動揺して転んだ明久(身体は瑞希)に、島田美波が声をかけてきます。
美波の方が瑞希の身体よりも身体能力が高かったので、明久(身体は瑞希)は美波の身体をもらうことに。
「何してるのよ瑞希……。パンツ見えちゃってるわよ?」
するとそこに、美波がやってきた。
「え……?あ……っ!」
慌てて脚を閉じてスカートを整える。女装の時と違って、今は下着も女物なんだった。気をつけないと!
↓入れ替わり慣れしてきた明久が最高においしいです。
(明久→美波→瑞希→雄二→美紀の入れ替わり)
「ふむ……」
僕は少しだけ、美波を観察してみた。
スレンダーな身体。
回転の速そうな、しなやかな脚。
男子に劣らない運動能力。
「?どうしたのよ、瑞希?」
心配そうに顔を覗き込んでくる美波に、告げる僕。
「もらうぞ、その身体!」
「え?な、なに瑞希――きゃぁぁーっ!」
美波の額に栞を貼り付ける。暗転と眩暈の後、目の前には姫路さんの姿が見えた。よっしゃ!入れ替わり成功!
「いける……!この身体なら、戦えるっ!」
↓明久が美波の身体になっていることを知らない美紀(身体は明久)を油断させるために、美波のフリをする明久(身体は美波)が良いですね。
まずは自分に言い聞かせよう。僕――じゃなくて、ウチは島田美波。ウチは島田美波。ウチは島田美波。ウチは――
「お姉様っ!」
「ひぁっ!?」
(中略)
思わず「放して清水さん!」と叫びそうになったのをグッと飲み込んで美波の口調を真似する。確か、こんな感じだったはずだ。
「み、美春。どうしたの?ウチ、今ちょっと急いでいるんだけど」
明久(身体は美波)は、タイミング悪く絡んできた清水美春に、ウェイトレス服を着させられるという名目で襲われかけ…美波(身体は瑞希)に助けてもらいます。
↓美波(身体は瑞希)は「瑞希」と入れ替わったと思っており、明久(身体は美波)は「美波」のフリをやめて「瑞希」のフリを始めるという滅茶苦茶ややこしいシチュエーションになってしまいましたw
モップを手にした姫路さん――の身体に入っている美波が心配そうに問いかけてくる。かっこいい……!まるでヒーローみたいだ……!
「今なら美波に抱かれてもいいかも……」
「待って瑞希。それウチの身体だからね?」
なんて冗談は置いておくとしても、女の子の身体ってこんなにも不安なものだったのか……。ここまで力の出ない身体で夜中に不審者と遭遇しようものなら、恐怖で気を失ってしまうかもしれない。
「それで……瑞希、でいいのよね?」
確認するように問いかけてくる美波。いや。この身体に入っているのは姫路さんじゃなくて僕なんだけど……でも、玉野さんの油断を誘う為には正体がばれちゃまずい。ここは姫路さんということで押し通そう!確か、姫路さんの口調はこんな感じで――
「そ、そうですよ美波ちゃん。助けてくれてありがとうございます」

美波のフリをする瑞希のフリをした明久(身体は美波)と、瑞希のフリをした美波(身体は瑞希)は、美春に押されてウェイトレス服に着替え。
↓美波は瑞希の巨乳が満更ではないようです。
「胸が入りきらない……なんて素敵な響き……!」
↓美春には美波、美波(身体は瑞希)には瑞希だと思われているややこしい状況の明久(身体は美波)は、女同士ということで二人の着替えシーンを見てしまいます。
甚だ不本意ながら、今までに何度か女装したことのある僕だ。着方がわからないなんてことはない。ただ男の尊厳を大事にしたいだけなんだ!
そして、上着を脱いでスカートのホックに手を伸ばす清水さん。ちょ、ちょっとちょっとちょっと!これ僕が見ていたらまずいんじゃない!?
「う、ウチは向こうを向いてるから――」
「何言っているんですか美波ちゃん。向こうを向いたら着方がわからないでしょう?」
「ほら、美波ちゃんも脱いで下さい。皆一緒なんですから、おあいこです」
言外に『ウチも瑞希の身体で脱ぐんだから気にしないでいいわよ』という美波の気遣いが見て取れるけど、それはあくまで中身が姫路さんだったらの話だ。僕に言っているわけじゃない。
↓今までに女装をしたことがある明久(身体は美波)の反応や、元の自分のウェイトレス服姿を見る美波(身体は瑞希)がおいしいです。
さらに、美波(身体は瑞希)は元の自分のコーディネートが楽しいのか、明久(身体は美波)の髪の毛を結い始めます。
様子がおかしい二人に違和感を抱く美春が良かったですね。
これは今は自分の身体なんだ。無心に無心に……。
念仏を唱えるくらいの気持ちで心を無にしつつ、手早く着替える。美波の身体が女物の服を着るのだからこれは自然な行為だ、と思い込むことで少し心が楽になった。
「こうして見てみると、結構悪くないかも……」
鏡を通じてではない、生の自分の姿を見て頷く美波。ここには鏡がないから僕にはきちんと見えないけど、『悪くない』どころか、凄く可愛いに違いない。
「…………胸が小さい以外は、ね……」
美波が姫路さんの身体の胸を触りつつ嘆息した。うわっ!そっちの胸元、サイズがギリギリでパッツンパッツンじゃないか!
さらに声をかけてきた工藤愛子に水着を着せられそうになった明久(身体は美波)は、土屋康太を呼び出して愛子と入れ替えて足止めw
(明久→美波→瑞希→雄二→美紀、愛子←→康太の入れ替わり)
↓入れ替わった愛子(身体は康太)と康太(身体は愛子)のやりとりがおいしいですね。
愛子(身体は康太)は康太(身体は愛子)に「愛子の身体」を好きにしても良いと許可を出しますが、既に康太は愛子の身体を見ていたようです。
『(ペタペタペタ)こ、これって……ムッツリーニ君の身体……?ねぇムッツリーニ君。そっちはボクの身体に――ってムッツリーニくーんっ!?なんでいきなり倒れてるの!?』
『…………工藤愛子……。キサマ、なぜ今日はスパッツを履いていない……!』
『え?あ、うん。たまにはそういう気分の日も……じゃなくて!どうしてもうそんなことを確認し終えているのさっ!?』
『…………やはり……キサマは……俺を殺そうと……』
『そんなこと言ってる場合じゃ――――ま、いっか。折角だし、ボクもムッツリーニ君の身体を確認しちゃおうっと♪』
一方、美紀(身体は明久)は瑞希(身体は雄二)と一緒に「明久と雄二」のイチャイチャシーン撮影会。クラスの女子達の注目の的になっていました。
美紀(身体は明久)が明久の演技をしているところが良いです。
するとその先には――シャツをはだけた状態でじゃれ合っている僕と雄二の姿があった。
「!〒●□&%♯▲♀(T_T)っ!?」
拒否反応で声にならない悲鳴が出る。な、なんだこの気持ち悪い光景!?なぜあの二人はあんなに胸元を開けているんだ!?どうして雄二は僕を後ろからハグしているんだ!?
この後は、入れ替わったキャラ達が集まってきて、それぞれ誰が誰だかお互いに知らないのでカオスなことに…
途中で明久(身体は美波)と雄二(身体は美紀)が入れ替わり、明久←→美紀、瑞希→雄二→美波で入れ替わります。もう入れ替わりについていけませんw
美紀(身体は明久)&瑞希(身体は雄二)と戦おうとする明久(身体は美紀)&雄二(身体は美波)が髪の毛をかき上げるシーンや、瑞希(身体は雄二)に誓約書の拇印を押させる翔子が最高でした。
収集がつかなくなったところで、秀吉が魔術書を破って全員元に戻ります。
明久が美波の身体で着替えたことがバレて痛い目に遭ったり、中身が雄二だった時の美波がカッコよくて女子達に人気になったりとオチまでおいしかったです。
終わりのクロニクル
| 作品タイトル/著者 | 簡単なあらすじ | 収録書籍/ソフト |
| 『終わりのクロニクル』 著者:川上 稔 | 敵の概念で出雲と千里、佐山と新庄が入れ替わる。 | メディアワークス 電撃文庫 『終わりのクロニクル3<中>』 |
※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。
第3巻第12章「思いの片側」から第14章「苦鳴の選択」までが男女集団入れ替わり。
敵のギュエスが追加した「思いの通じる人間同士を入れ替えてしまう」という概念により、出雲覚と風見千里、佐山御言と新庄運切が入れ替わってしまう。
それぞれ、慣れない身体での戦闘を強いられることに…
(ちなみに新庄は昼夜で性別が変わるキャラクターのようです。)
↓覚と千里が突然入れ替わった直後の反応がおいしいです。
目が見る風景が、何故か先ほどまでと微妙に違う。ついさっきまで出雲のYシャツの背中が見えていた筈なのに、今見えているのは、
「単車のコンソールと前から来る風景で……」
視界の左右からは見慣れた出雲の腕が前に伸び、ハンドルのグリップを握っている。
風見は首を動かし、自分を見る。そして全ての理解を口から放った。
「まさか私と覚が――」
「入れ替わってるってわけだ」
背後から聞こえたやや高い声に風見は身を震わせる。
↓千里のフリをした出雲(身体は千里)を、千里(身体は出雲)は思わず殴ってしまいます(笑)
そして単車の運転中に入れ替わるという非常に危ないシチュエーションですw
何とか千里(身体は出雲)は出雲(身体は千里)の指示で制御します。
「あのー……。私の中の人は覚?」
「ううん?何言ってるの?私、千里よ――、ぐあっ!自分でも構わず殴るか!」
「私はそんな媚びた笑顔で喋らないわよっ。からかうのは止めなさいっ。――って、いっけない!ついいつもの調子で私殴っちゃったじゃない!大丈夫私?」
「あ、ああ、何か骨格ベースが華奢だからフラフラすんなあ」
「あー、まさかこんな形で自傷行為なんてー!」
↓その場に現れた飛場のコメントもおいしいですね。
「思いの通じる人間同士が入れ替わる」ため、飛場と美影は入れ替わっておらず…
「……さっきから、何で風見先輩が男言葉で、出雲先輩がオカマ野郎なんですか!?」
「うわ気づいてないの!?入れ替わってんのよ、さっきの概念で!――思いの通じる人と意識が入れ替わってるのよ!」

↓出雲(身体は千里)が単車を運転することになります。体格差ネタがおいしいです。
ついでに、出雲(身体は千里)が千里の身体を触るところもおいしいです。
「とにかく面倒だ。俺が運転すっけど、体格違うからどのくらい単車扱えるかが問題だな」
「そうね。……でも、覚ってやっぱり結構背が高いのね。視界が高くて驚き」
「ああ、逆に千里の身体は変に軽いし柔らかくって扱いにくいよなあ……」
「のんびりtシャツの胸開けて乳揉むのはやめなさいっ!」
声に、自分の身体がまあまあと手で制しながら単車を降りる。こっちがタンデムに回ると、自分の身体が前側に座る。細い身体だ。大きな単車は似合ってないなー、と風見は思う。
スカートでシートにまたがった自分が首を傾げ、
「……何か座りが悪ぃなあ。股近辺が、こう、何というか、……どうよ?」
「それ以上追及したらこっちのをちょん切るわよ」
言うと、出雲は無言でクラッチを握ってギアを入れた。
よしよし、と風見はいつものように前にある背を抱きしめた。
「――くあっ、ち、千里、ベアハッグ」
「あれ?キツイ?」
離すと、喘いだ自分は参ったというように片手をひらひら振ってみせる。なかなか難しい。
ともあれ風見は自分の身体の腰辺りを巻くように腕を絡めた。その恐る恐るの動きに、息を整えた彼が自分の口から笑いをこぼす。
今は自分である彼がアクセルを捻る。単車が揺れて前に出る。遠くから聞こえる飛場の排気音に近づいていこうとする。そして自分がつぶやいた。
「ちと不慣れなことになっちまったが、お互い信じてやるしかねえな……!」
↓敵との戦い中も、出雲(身体は千里)と千里(身体は出雲)が不慣れな身体で戦いを強いられる描写が細かくて最高でした。
風見は背後へとバックステップ。出雲の身体は手脚のリーチが長いが、重い。
筋力があるということと、加速力があることは直結しない。
この身体でステップを踏むと、初めに肩のあたりにのしかかるような重さが来て、その後で、重さを突き抜けるように伸びのある跳躍が得られる。
いつもと違う。
歩幅も、重心も、何もかも。誰かの靴と服を着て戦っているような感覚だ。
ステップを踏めば踏んだ分だけ後ろに飛べる自分とは違う。彼の身体は、最終的な速度としては自分より速いかもしれないが、小回りや初速が弱すぎる。
……いつもこんな身体で私と一緒にいるのね……。
その瞬間だ。いきなり背後から声が響いた。本当の自分の声で、
「千里!ほら!こっち見ろ!」
首で振り向いた背後、約三メートルという、鉄管のぎりぎり届かぬ距離に自分がいた。
彼女はスカートの裾を両手で摘んで腹まで持ち上げ、真剣な顔で、
「ほら!これ見ろ千里!」
「なぁにワケの解かんないことやってんのよっ!!」
(中略)
「それはこっちの台詞よ!なぁにアンタいきなりスカート剥いてんのよっ!ってか、ああまた私ったら自分に傷害を……」
(中略)
「いや、俺、こうされるとやる気出るからなあ……。千里がちょっと諦めムードだったから」
このままでは敵に勝てそうもない二人は、身体のコントロールを捨てて入れ替わった相手の身体で最大限の全力を出す作戦に出ます。
↓結構ピンチな場面ですが、二人とも余裕な雰囲気w
彼女は小脇に巨大な剣を抱え、わざとらしく口元に手を当てると、頬を赤くして、
「……悔いはねえ」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!人が戦ってる間に何してたの!?」
「そりゃあ、何だ?……重要な研究ってのはどうよ?」
ふうん、と風見は頷いた。
身構えた自分の正面で、いきなり右の拳を握ると、彼女は今の身体の股間を連打した。
「これがいけないのよっ!こんなものがっ!こんな悪いものがこの世にあるからっ!!あイタタタ響く響く」
「女性史初の貴重な体験してるぞオマエ、ってかやめろ千里。戻った後が大変じゃねえかっ」
↓敵の攻撃を防ぐために気を失った千里(身体は出雲)の敵を討つために、出雲(身体は千里)が戦うシーンが最高でした。
入れ替わった二人がお互いの身体の特性を理解して思いやるシーンが尊すぎます。
「ああ。硝子を突き破る際の緩衝として、俺の身体を使ったってことだ」
彼の身体は姿を見せていない。
「俺の身体が気を失うほどの衝撃だ。千里の意思には相当に響いてるだろうぜ。だからよ」
小さく笑い、
「代わりに俺がお返ししてやんねぇとな、――千里の身体で」
出雲は走る。軽い身体だと、出雲は風見の身体をそう思う。
そしてまた、思った通りにすぐ動く身体だとも思う。
(中略)
が、軽く細かく動くということは、歩幅のリーチや最終的な速度の面で負担があるということだ。
……それでよく耐久馬鹿の俺についてくるよな。
出雲は走る。
いつも隣を任せている身体で、己の武器を振りかぶる。両の腕に対して少し胸が邪魔だ。
だが、この大きさがいい感じであり、他の部分もまとめて言えば全ては自分の望むところだ。
「さっき、飛場に自己紹介してたみてえじゃねえか!」
こっちも教えてやる。
「俺ァ出雲家嫡男、出雲・覚!現在の身長は俺好みで体重は俺好みでスリーサイズも俺好みだ!本体の方の職業はダブリ学生で昨今の趣味は――」

佐山と新庄の入れ替わりは、第15章「感覚の錯覚者」から第17章「午後の空間」までに書かれています。
(第17章では既に元に戻っていますが、入れ替わっていた時の会話が出てきます。)
↓持っている武器や態度が普段と真逆でおいしいです。
自分の前に立つ、自分の後ろ姿が肩を竦めた。
その動きに佐山の存在を感じた新庄は、万が一のことを考えてEx-Stを構えながら、
……ボクの身体、結構佐山君の動きを再現出来るんだなあ。
↓入れ替わりを引き起こした概念は思いが通じ合っている人間にしか効かないということで、新庄は自身が人間であり、佐山と思いが通じているとわかって安心するのでした。
「あ、あのさ、今日……、入れ替わったよね、ボク達」
「そうだね、あの概念空間の中、新庄君が私になって、私が新庄君になった」
今まで言及しなかったが、佐山の言葉に新庄は安堵した。自分と彼との思いが通じているということと、自分が人間なのだということに。だから、
「あのね?佐山君、……ボクの身体、どうだった?」
問うと、佐山は真剣な顔で頷いた。視線を合わせ、口を開き、
「――とてもとても、いやわらしかったね」
「うん。言いたいことは何となく解るけど言いにくいのと同時に腹が立つ」
(中略)
佐山の身体は自分のものとは違った。入れ替わってまず驚いたのは視界が高いことだ。隣に立つ自分を見下ろして気づいたのは、
……佐山君、いつもちゃんとこっちを見てるよね。
彼は視線で見下ろさない、顔を向けている。だからあのとき自分もそうした。
いつも自分は上目遣いになっていなかっただろうか、と今更ながらに思う。
そして渡されたEx-Stを抱えたとき、驚きは愕然に変わった。いつも振り回すように使っているEx-Stが軽い。走ってもバランスが崩れず、息が切れることもない。その上、
……いつも佐山君は、ボクに歩みを合わせてくれる。
概念空間の中をいつものペースで走ると、自分が遅れて来るのが解った。
かなわないな、と思う。すると、うつむきが深くなった。
「今日、ボクね、佐山君の身体になってちょっと考えたことがあるんだよ」
「私の身体を使って、男の子の方をいろいろ体験したらどうか、かね?」
「……う、うん、よく解ったね」
「ははは、私も試してみたかったからね。新庄君がどう困っているのかを知るにはいいだろう、と。精神的なものが君を抑えている原因なら、私の意志があればどうだろうか、と」
ムシウタ
| 作品タイトル/著者 | 簡単なあらすじ | 収録書籍/ソフト |
| 『ムシウタ』 著者:岩井恭平 | 有夏月と愛恋が敵の能力で入れ替わる。 | 角川書店 角川スニーカー文庫 『ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王』 |
※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。
第7巻「夢遊ぶ魔王」第1・2章が男女集団入れ替わり。詳しく言うと、第1章「有夏月」第3節「Part.4」から第4節「Part.5」までが男女入れ替わり、第2章「陽子」第2節「Part.3」が女同士入れ替わりになります。
特別環境保全事務局中央支部の緒方有夏月は、任務でとある町の高校に潜入捜査をしていた。
高校で知り合った写真部部長・南風森愛恋と一緒に「自分そっくりの人間と出会う」と噂されている美術館に訪れたところ、虫の能力による敵のトラップで二人は入れ替わってしまう。
美術館の警備員から、中学生の女の子が彼氏の男の子と入れ替わったという話が出てきます。
↓有夏月は美術館の一室に入ったら急に強烈な睡魔に襲われ、気がついたら愛恋の身体になっていました。
「……え……?」
踏み出した足の先に、一人の少年が倒れていた。
彼に向って手を伸ばしたまま、床に倒れている少年。
それは他の誰でもなく――。
「僕……?」
倒れていたのは自分自身、緒方有夏月に他ならなかった。
(中略)
ガクン、と何かにつまずき、柔らかい感触の上に腰を落とした。いつの間に場所を移動したのか、自分の背後にあったのは休憩コーナーのソファだった。
「あ、愛恋は……!」
反射的に周囲を見回して、あることに気がついた。自分が座っているソファこそ、つい先ほどまで愛恋が座っていたソファで――それに座った自分の足が、妙に細いのだ。
嫌な想像が頭をよぎり、背筋が冷たくなる。
ソファから立ち上がるや、有夏月は自販機に両手をついた。
「そんな、まさか……」
ドリンクの見本が並んだショーケースの表面に、一人の少女の顔が映し出されていた。
有夏月(身体は愛恋)は、一般人である愛恋の身体だからか、虫憑きとしての能力を使えないようです。
ちなみに、愛恋(身体は有夏月)はずっと眠っている状態で、一度も目を覚ましません。

有夏月(身体は愛恋)は、もう一つの敵のトラップである彫像のドーベルマンに襲われてしまいます。
↓仕方なく、有夏月(身体は愛恋)は愛恋の身体で有夏月の装備を身に着けて、慣れない身体で戦うことに…
愛恋の姿をした有夏月は、床に倒れた自分に手を伸ばす。バッグを開き、中に隠していた装備を取り出す。
北中央支部の支給品であるグレーのジャケットだ。北中央支部の管轄では、同支部の装備を用いるのが規則となっているらしい。
有夏月のサイズに合わせていたため、愛恋の身体には大きかった。ベルトのついたジャケットを制服の上に纏い、さらに顔を覆うバイザーを装着する。身体が入れ替えられた能力の仕組みは分からないが、愛恋の身体を傷つけるわけにはいかない。
「痛っ……!」
生き物のように見えても、感触は石のままだった。細い手首に鈍痛が走る。
ドーベルマンが鳴き声を上げ、床へと落下した。だが頭を一度振っただけで、すぐに何事もなかったかのように有夏月に向かって構える。
「愛恋の身体じゃ、うまく力が乗らない……」
舌打ちし、足元のバッグからグローブとミリタリーパンツを取り出す。両拳にグローブを装着し、パンツは左腕にそのまま巻き付ける。
戦闘技術はともかく、愛恋の細腕と体重ではたいしたダメージは与えられない。
(中略)
一方、有夏月はすでに肩で息をしていた。ひょっとしたら愛恋は、運動が苦手なタイプだったのかもしれない。
↓有夏月(身体は愛恋)が鏡に映る愛恋の姿を見て赤面するシーンがおいしいです。
正面に現れた鏡には、肩で息をする愛恋は映し出されていた。それどころではないというのに、スカートの中の下着が見えてしまい、赤面する。
「今ごろ犬が僕の身体を攻撃してたら……アウトだな」
↓この後、すぐに再び睡魔が襲ってきて元に戻ります。
ドサリ、と自分の身体が倒れる感触がした。
次にまぶたを開くと、冷たい床の温度が頬に伝わっていた。
第2章では、佐藤陽子とおりおんの入れ替わりが書かれます。
時系列的には有夏月と愛恋の入れ替わりよりも前で、おりおんが欠落者になった経緯のようです。
↓陽子はおりおんの昼寝の習慣を利用し、能力を使って入れ替わります。
陽子は何度もおりおんと入れ替わって任務をこなしたことがある様子でした。
入れ替わりの発動条件が、片方がソファの上で眠ることなので、おりおん(身体は陽子)も目覚めません。
突然に襲った眠気に逆らうことなく、陽子はその場に倒れた。
「――うーん、二階は閉鎖されちゃうのか。この身体が使えるのも、これが最後かなあ」
再びまぶたを開くなり、閑散とした周囲を観察する。ソファから立ち上がった陽子は、廊下に倒れた自分に近づいていく、
「もうちょっとスカート短めにしても、良さそうだにゃー」
↓陽子(身体はおりおん)は、おりおんの演技をすると興奮するようです。上手になりすます描写が好きですね。
有夏月が警備員から聞いた「おりおん」の話は、中身が陽子だった可能性が高いです。
「ごめんなさいにゃー。ぜんぜん気づかなかったにょろん」
"おりおん"の性格や仕草も、ばっちり調査済みだ。
「ご迷惑おかけしましたにゃー」
一回に降り、両手をゆらゆらと動かしながら美術館を出る。
個性的な人間になりすますのは楽しかった。自分以外の人間に変身すると、自分の中身まで変わったようで気分が高揚する。
特に"おりおん"のような開放的な人間は、陽子の憧れでもあった。このまま町へ行って、普段は近寄ることもできないような店でショッピングしたいくらいだ。
「えへへ。ちゃんと乗り方は勉強してきたもんね」
密かに楽しみにしていたことがあった。生まれて初めてバイクを運転することだ。
ヘルメットをかぶり、シートにまたがってエンジンをかける。どちらにしろ人目につかない場所へ移動しなければならないのだ。これくらいの遊びは構わないだろう。
「発進にゃー!」
(中略)
見飽きてしまった田舎町が、まるで違うものに見えた。味わったことのないスピードと爽快感に感動し、ちょっとした操作ミスがおかしくなって一人で笑う。
「あははは。バイクって楽しいな。あたしも自分で免許とろうかにゃー」
川沿いの土手でホーネットを停める。ヘルメットを外し、バイクに寄りかかる。
興奮した勢いで、言ってみただけだ。
本当の佐藤陽子が単車を乗り回す姿など、想像しただけで気が滅入る。
おりおんに成りすまして情報を得ようと、陽子(身体はおりおん)はおりおんの声を利用して電話します。
↓途中でボロを出したことで怪しまれ、鎌をかけられて中身が違うとバレそうになるシーンが最高でした。
『あ、ごめん。もう一度、名前を聞いてもいい?』
「……だにょろん」
『了解。――あ、そうそう。こないだ中央本部の副本部長がうちの支部に視察にきてさ。あの女、またうちの支部から局員引き抜いていったんよ。おぼえてるっしょ?あの女のこと』
「うんうん、おぼえてるにゃー。でもそんなことより、早く調べて――」
『へー、副本部長のことはおぼえてるのに、名前だけ忘れちゃったんだぁ?』
ハッとして、陽子は硬直する。
電話から聞こえる声が、急変した。
『"おりおん"の不審な発言を確認。攻撃します』
↓おりおんの身体でのスパイ行為も潮時だと思った陽子(身体はおりおん)は、元に戻ってすぐにおりおんの隙をついて欠落者にさせたのでした。
ダークなOD入れ替わりで非常に良かったです。
「にょろん……あれ?なんで、こんなとこに――」
周囲を見回す"おりおん"が、背後に立つ陽子に気づいた。
「はじめまして、"おりおん"さん」
微笑する陽子を見て、顔色を変える。
自分の置かれた状況から、陽子を敵と判断したのだろう。"おりおん"の背後に、彼女の"虫"が現れた。
だが陽子はとっくに臨戦態勢を調えていた。
「ロキちゃん、喰べていいよ」
足元から、巨大な棺が飛び出した。蠕動する箱状の粘土細工が、あっという間に"おりおん"の"虫"を呑み込んだ。
「ちゃんと全部、消化しちゃってね。それはもういらないから」
ロキは陽子の意思を本体に伝える、いわばリモコンのような役割を持つ。彼女の命令を受けた棺の中で、"虫"を噛み砕く音が響いた。
「……!」
"虫"を殺されたことで、バイクにまたがったままの少女がのけぞった。断末魔を上げることもできずに脱力する。
欠落者となった"おりおん"が、生気のない瞳で虚空を見つめる。
「"おりおん"。あなたは美術館に戻って、お仲間の迎えを待っていればいいよ」
陽子の命令に従い、少女がのろのろとした動作でエンジンをかける。――欠落者には自己の意思も感情もないが、外部からの命令は無条件に受け入れる。
ラッキーチャンス!
| 作品タイトル/著者 | 簡単なあらすじ | 収録書籍/ソフト |
| 『ラッキーチャンス!』 著者:有沢まみず | 登場人物が玉突き変身入れ替わりする。 | メディアワークス 電撃文庫 『ラッキーチャンス!』 第3巻 |
※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。
第2章「どんまい、サモン=時二郎!」が男女集団入れ替わり。
霧ヶ峰高校の校長であるサモン=時次郎は、取り壊し間近の洋館から鏡を持ちだした。
その鏡は、映った者の姿を取り込んで保存し、一つ前に保存した者の姿に変えてしまうという力があったのだ。
外神雅人たちは、この鏡の能力で玉突き的に姿を変えられてしまう。
鏡は意志を持っていて、足で動き回ることができます。
半ば楽しんでいるような様子で、登場人物の姿を入れ替えていきます。
サモン=時次郎→フランス人形
外神雅人→サモン=時次郎
キチ→外神雅人
↓不気味なフランス人形の姿にされた時次郎が、決まり文句しか喋れないのに興奮しますw
それは確かに人形だった。それもひどく不気味な形をしている。お腹がぷっくりと膨らんだ目のぎょろっとした半裸のフランス人形。
雅人が手に持っていると、
「ワタシ、ポポチャン。タップリアソンデネ」
そんなことをいきなり喋り出した。
雅人は時次郎の姿に、キチは雅人の姿にされてしまいました。
↓元の自分(中身はキチ)に対面している雅人(姿は時次郎)が最高ですね。
自分がもう一人別の場所にいてゆっくりと身を起こしている。
「??????????」
雅人の頭の中を疑問符が埋め尽くす。はっとなって己の手を見下ろしてみると明らかに別人のモノになっていた。
見慣れたいつもの自分の手のひらではない。
それにしては指先がごつ過ぎるし、毛深すぎる……。
それになんじゃ、この悪趣味な金時計は?
手首から先の着ている服も違うし……。
雅人ははっとなって己の顔を撫でてみる。凹凸がはっきりし過ぎていて、自分のモノではあり得ない固い髭が生えている。おかしい!
絶対おかしいぞ、これ!
と。
「マサト~?」
もう一人の自分が心細そうに周囲を見回している。
↓マサトの姿になれて嬉しそうなキチがおいしいです。
「違う!変な生き物違う!キチ!自分の身体触ってごらん!僕、雅人だよ!いや、君が雅人……え~い、ややっこしい!僕は外観は校長だけど、心は雅人なの!で、君は外観が僕に、つまり雅人にえ~い!何を言ってるんだ、僕は!」
キチは目を白黒させている。
雅人からしてみれば自分の外観なので違和感ありありである。
それからキチは恐る恐る自分の顔を触ってみて、
「ほ、ほんとだ!マサトだ!わたし、マサトになってる!」
一瞬なぜかちょっと嬉しそうな顔をした後、
「ど、どうしよう?」
本当におろおろした顔になった。
(中略)
「マサト~」
キチが心細そうにすり寄ってきている。自分がきょっと抱きついてくる。
意外にごつごつとした感触である。
逃げてしまった鏡を捕まえるために、雅人(姿は時次郎)とキチ(姿は雅人)は外に出かけます。
「時次郎」は町の人々に好かれているようで、色々と話しかけられます。
↓「雅人と時次郎」が恋仲だと勘違いされてしまうところが最高ですねw
人外の存在のキチ(姿は雅人)は、姿が変わった程度で雅人(姿は時次郎)に邪険に扱われるのは納得がいかない様子。
「その子、新しい恋人?な~に。今度は随分と若い子じゃない?」
気がつくとキチ。
つまり雅人の姿をした少年が自分の手をしっかり握っている訳で。
「ぎゃ!」
慌ててそれを振り払った。雅人の姿をしたキチが不満そうにむうっと頬を膨らます。

↓「雅人と時次郎」がイチャイチャする図に興奮します。
このおかしい場面を、通りがかった二之宮良子に見られてしまい…
「私のこと嫌いじゃない?」
雅人は微笑み、
「君のことを嫌いになったことなんかただの一度もないよ」
またよしよし。キチ、赤くなり。
「……うん」
ぱあっと空が晴れ渡っていくような笑顔になる。
「わたしも……大好き!」
ぎゅうっと雅人のお腹辺りを抱きしめ、頬をすりすり。
(中略)
”え~、今、僕はあのオカマ校長の姿で、キチが僕の姿”
ということは、
”二之宮さんの目からは僕とあのオカマ校長が抱き合っているように見える訳だ。熱烈に。夜の公園で”
そこに鏡が現れて、二之宮良子⇔キチの相互変身の入れ替わり状態になります。
↓キチ(姿は良子)が良子の胸を触るシーンが良かったです。見せつけるように胸を強調するポーズまでw
良子(姿はキチ)はずっと気絶中でした。
自分のほっぺたを触って、
「!」
とくにゆさゆさ揺れる胸元を揺すってみて、
「!!!」
こっちも驚倒しきった顔になった。
「こ、こら!キチ、そんないつまでもこねくり回しているんじゃないの!」
さすがに顔を赤らめて雅人が注意する。一行は鏡を追いかけながら公園内を移動していた。そしてその間、キチがさも感心したようにずっと自分の胸(つまり二之宮良子の胸)を弄り回していたのだ。
なんだか。
もの凄い扇情的なことをやっている。持ち上げたり、揉んだり。
しかも時々、
「ん」
とか、なんか眉をひそめて顔を赤らめたりしていた。
TO THE CASTLE
| 作品タイトル/著者 | 簡単なあらすじ | 収録書籍/ソフト |
| 『TO THE CASTLE』 著者:桑島由一 | セバスチャンとゴルゴが入れ替わる。村人たちも3組入れ替わる。 | 集英社 スーパーダッシュ文庫 『TO THE CASTLE DISCO UNDERGROUND』 |
※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。
第2巻「DISCO UNDERGROUND」が男女集団入れ替わり。
冒険の旅をしているマユリたちは、とある村の住人たちと出会った。
その住人たちは、モンスターの能力のせいでバラバラに入れ替えられていた。
今は、勇者のノイが襲ってくるゴブリンを追い返してくれているらしいのだが…

入れ替えられた住人たちの一部は、入れ替わったことを気にしていないのか、まったく気にしていないのか、入れ替わりにはあまり触れてきません。
↓まずは、幼女と入れ替わった村長が登場。幼女(身体は村長)は未登場です。
「責任者は……あたちでち」
マユリの問いかけに答えたのは、馬の引く荷台に乗っている小さな女の子だった。
背丈がゴルゴの半分ほどしかないところを見ると、まだ五歳ほどだろうか。幼い口調と、二つに結った髪の毛が可愛らしい。柔らかそうな頬をプクプクとさせながら、彼女はマユリの目の前に歩み出た。なんとも子供らしい子供であろうか。そのくせ、責任者だそうで。
「あんたが責任者?ガキじゃないの」
「なにを言ってるでちか!ガキにガキって言われたくないでちね!」
女の子は両手をブンブカ振り回しながら叫んだ。
「だから、あたちが責任者だって言ってるではないでちか!あたちが村長でち!」
彼女は頬を膨らませると、強い調子で言った。どうも、嘘を言っているようには思えない。だが、常識的に考えて、こんな幼い子供に村長など務まるわけはないのだ。
「なによ、どういうことなのよ。あんたが村長だなんて……」
↓次に、ムキムキマッチョの男性と入れ替わったガイドのアンナが登場。
こちらも男性(身体はアンナ)は未登場です。
「それでは、この村の案内をさせていただきます~。ガイドのアンナでぇ~っす!」
そう言って小さな旗をピラピラと振っていたのは、全力で腹筋が割れているマッチョな青年だったからである。彼は体にフィットしたタイトなシャツを着ており、筋肉のムッチムチが服の上からでも手に取るようにわかった。
(中略)
「あふん!冷たぃです。わたし、村のガイドがお仕事なんですぅ~。ここにやってきた旅人のみなさんを案内するのが生き甲斐だっていうのにぃ。そんなの酷ぃでする~。ぐすんぐすん。アンナ、泣いちゃうの……」
今のセリフを、マッチョな青年が色っぽいポーズで言っているのを想像して欲しい。純粋に、どこまでもピュアに気味が悪い。

村の住人たちは、ゴブリンを退治してくれる勇者を神様扱いしているようです。
↓勇者のノイに助けられるアンナ(身体は男性)…キャラが濃いです。
村長(身体は幼女)とアンナ(身体は男性)は、入れ替わりを認識しておらず、主人公たち以外もおかしいとは思っていない感じでした。
「いやぁ~、助けてくださぁ~い~」
もちろん少女っぽく叫んでいるものの、彼は立派なマッチョ男である。頑張ればゴブリンくらい倒せそうな……あるいは、遠くから見ればゴブリンそのものにも見えなくもない体格であったが、ワンワカ泣きながら助けを求めている。
「大丈夫かい、アンナ」
腰が抜けて立ち上がれない彼の手を、ノイはそっと摑んだ。
「あ……勇者様……」
傍目から見たら、ゴッツイ男とホッソイ男が手を繋いでいるのだから、あまり気持ちのいいものではない。もちろんそういう趣味の人を否定するわけではありませんが。
↓猫と入れ替わってしまったフェアリーという名前のオカマもいます。オカマはオチでわかるのですが。
「いいえ、妖精みたいだと言ってくれたのは、本当の姿のわたくしのことです。これはわたくしの飼い猫。今は魂が入れ替わっているんです」
↓そして、入れ替えた犯人のモンスターが登場。
モンスターが言うには、入れ替わった住人たちは既に入れ替わりを受け入れた…ということになっています。
「それにそれに、魂を入れ替えた村の人を元に戻しなさい!かわいそうでしょ!」
「かわいそう?本当にそう思うのか?奴らが悲しんでいる姿を見たか?」
マユリは村の人々のことを思い出す。そう言えば、魂が入れ替わったことを嘆いている人などいなかった。誰もがそれを受け入れているようにすら思える。唯一、猫のフェアリーだけが人間に戻りたがっていたようだ。
そして第3章「セバスがゴルゴでゴルゴがチャンで」。
モンスターのせいで、今度は変態執事のセバスチャンと、ドラゴン娘のゴルゴも入れ替わってしまいました。
↓しかも何故か突然現れた階段から落ちるという謎の方法で入れ替わります(笑)
光はゴルゴとセバスチャンを包むと、そこに異世界を作り出した。
森の中に、突如として階段があらわれたのだ。
もう、それは問答無用に階段だった。神社にあるような、石の階段である。
↓入れ替わり直後が色々と美味しいです。
「大丈夫でございますよぉ……。それにしても、今日のマユリ様は優しいでございますなぁ」
「え?」
彼女が抱きかかえているのは、確かにゴルゴだった。紫色の髪の毛、細い身体、お尻からはポテンとした尻尾、間違えようがない。どこからどう見てもゴルゴである。
しかし、その口調は、明らかにセバスチャンそのものだった。
やたらとマユリの胸に向かってグイグイと顔を押し付けているのだから、これはもしかして、万が一、という嫌な予感が彼女を襲う。
「ちょ、ちょっと、あんた……まさか……」
マユリはゴルゴを放り投げると、白目をむいているセバスチャンへと駆け寄る。
「起きなさい!早く起きなさいってば!」
「ふぁ、ふぁいぃ……なんれすかぁ……?」
目をグルグルさせながら、セバスチャンはマユリの方を向いた。
「えいっ」
試しにマユリは、片手をブンゥと振り上げる。すると、彼は反射的に頭を守ろうと手を上に挙げた。
「ひんっ」
「やっぱりぃ!!」
このリアクションは、紛れもなくゴルゴである。
しかし、外見はどこからどう見ても、確かにセバスチャンだ。
↓セバスチャン(身体はゴルゴ)がズボンを脱いで何かを確かめようとしていて最高でしたw
「おほほほ……、こ、これは、ドラゴンの神秘でございまする……」
セバスチャンは、ゆっくりと木の影に移動すると、はいていたジーンズのファスナーを下ろしにかかる。
↓セバスチャン(身体はゴルゴ)はマユリに縛られてしまいますが、その状況にすらも興奮し始めます(笑)
ゴルゴ(身体はセバスチャン)は、セバスチャンボディになったことに大変ショックを受けます。
セバスチャンは放っておくとなにをするかわからないので、マユリによってロープでグルグル巻きに縛られた。身動きが取れない状態にされた彼は、ノイに背負われて荷物のように運ばれている。
少女がロープで縛られているというのは、なかなかその筋の方々にはたまらない状態ではあるものの、中身は変質的なオッサンなので微妙と言えば微妙である。丁寧にも猿轡までかまされたセバスチャンは、「この格好って結構興奮するでございます!客観的に見たい!客観的に見てみたい!」などと思っているのだった。
↓途中で、セバスチャン(身体はゴルゴ)視点で好き勝手する小話があります。
適当にゴルゴのフリをしたり、入れ替わりを知らないメイドのラムとブラに抱きついたり、ヤバいですw
「わ、わーい、ゴハンだーゴハンだー。ゴルゴ、うれちー!」
彼は今、ゴルゴの身体をしている。だから、こんなふうに喋れば、どこからどう見てもゴルゴなのである。ちなみに、メイド二人はまだゴルゴとセバスチャンが入れ替わったことを聞かされていない。
「いやーん!ゴルゴってば、旅の疲れで貧血気味ー!」
「あらあら、どうしたの急に。休んでいれば?」
女同士ということで、まったく疑問をもたないラムちゃん。その豊満な胸に彼が顔を埋め、フガフガしていようとしても、所詮は女の子のやることだと嫌がりはしない。
「こ、これは、女体の神秘でございますぅ……」
「え?なにか言ったかしら?」
「言ってない!ゴルゴ、ちっとも言ってないでございまーしゅおー!」
セバスチャンは、ラムちゃんの甘い香りを楽しむと、今度はヨロヨロとブラちゃんへと近づく。
「ああ!またしても決定的なまでの貧血が!ゴルゴ、よろけてる!今夜はよろけてトゥナイト!!」
ムギュ。ブラちゃんの背後から近づき、お尻に顔を埋めた。不自然だ。あまりにも不自然である。
「わあああ!こら、なにしてるのだ!もう、女の子同士だからいいけど、相手が男の子だったらタダじゃすまないのだ!」
フ。やっぱりバレてない。

↓セバスチャン(身体はゴルゴ)は、下心満載でラムとブラをお風呂に誘いますが…w
とにかくセバスチャン(身体はゴルゴ)のテンションが高くて面白いです。
「ゴハンの前に、女の子三人でお風呂としゃれこもうや!な!ね!」
「え、でも、勇者様より先にお風呂なんて……ダメよね?」
「そうなのだ!なにを言っているのだ!」
「ええからええから!もう、早く早く!早くしないとお風呂が逃げちゃうよー!ってゴルゴはそう思うのー!あたしはゴルゴー!あははー、うふふー、ゴルゴー!」
食器を両手に持ったメイドたちの手を取り、強引にバスルームまで連れていくセバスチャン。二人は、仕方ないなあという顔で彼のことを見ている。本当は全然仕方なくないのだが、なにせ見た目はゴルゴである。
ラムちゃんやブラちゃんよりも、年下に見えるのだから、妹のワガママを聞いてあげる姉の気持ちになってしまうのだ。中身は初老の男性なのに!
「じゃあ、ゴルゴ先に入るねー!」
彼は着ていたパーカーやらジーンズやらを脱ぎ捨てると、そのままバスルームのドアを開けて、浴槽の中に飛び込んだ。
「しまった!脱いだ後に鏡を見ればよかったああああああ!」
そう叫んだ彼だったが、もう後の祭りである。しかし「まあ、お風呂上りに見ればいっか」と瞬間的に立ち直るのだから、さすがだ。
↓ゴルゴ(身体はセバスチャン)がセバスチャンボディでかわいいパジャマを着ていて萌えました。
セバスチャンボディを嫌がっているのも美味しいです。
ゴルゴはよほど神経がまいっているのか、ベッドに寝転ぶなり寝息を立て始める。寝る前にお気に入りのペンギンのパジャマを着せたものの、なにせ外見がセバスチャンだけに気味が悪いことこの上なかった。
「そうですよ!そうじゃないですか!わたし、もうこんな体嫌ですよ!加齢臭はするし、なんかこう、体の節々は痛いし、なんもしなくても変な汁とか出てくるし!」
「ゴルゴ殿!セバスチャンの体は、そんなにダメですかあああああ!」
「わたし、は、早くこのオッサンの体から元の姿に戻りたくて……えぐえぐ」
ゴルゴはたまらずに泣き出した。
マユリはそっと手を肩に回し、抱き寄せてあげようかと思ったが、なにせ外見はセバスチャンである。足でツンツンと突きながら「大丈夫、大丈夫」と言うのが精一杯だった。
↓ゴルゴ(身体はセバスチャン)がセバスチャンボディを粗末に扱うところも好きです。
しかし、さあと言われても猫にとっては巨大な抜け穴でも、人間にしてみれば狭苦しいにもほどがある。マユリ、セバスチャンは中に入ることができたが、大柄な姿になってしまったゴルゴには厳しいようだ。
「でも行きます!死んでも行きます!どうせ人の体です、傷ついても構いません!」
その言葉通り、地面で足をすりむき、折れた柵で顔を切っても、ガンガンと彼女は進んだ。様子をセバスチャンは涙目になりながら見ていたことは言うまでもない。もちろん、体よりも背広の裏地に隠された秘蔵衣装の数々が破れないかとハラハラしていたのだが。
そして、殺さない主義のはずの勇者ノイがゴブリンたちを惨殺。
唯一生き残っている瀕死のホブゴブリンを助けるマユリたちですが、勇者に歯向かったことで村人たちに追われることになってしまいました。

↓実は勇者ノイはホブゴブリンと入れ替えられていました。ノイの初登場時は恐らく入れ替わっておらず本人で、直前に入れ替わったと思います。
瀕死のゴブリン(中身は勇者)がやっとの思いで叫ぶシーンが最高です。勇者(中身はゴブリン)が村人を斬りつけるシーンも最高です。
ゴブリンは口から黒い血の塊を吐き出すと、予想もしない声を上げた。
「そいつはニセモノだああああああああ!」
確かにゴブリンはそう言ったのだ。ハッキリとした言葉で、そう言った。
「バレた?」
ノイはそう言うと、マユリの落とした剣を拾って一番近くにいる村人をなんの躊躇もなく切りつけた。
「うぎゃああああああ!」
勇者の手の上には、不思議な色に光る宝石がのっていた。
「これがあれば、魂を入れ替えることができる。俺はもう、怪物どもの大将なんて飽きたんだよ。これからは勇者になろうと思ったんだよ。だから森にノイが来た時に魂を入れ替えて、手下を皆殺しにした。最後にお前さえ殺せば俺の計画は成功したのにな。そこのお嬢さんに邪魔されちまったんだ。ノイ、お前を殺すことなんて簡単だったのになぁ、なにせ最後まで無抵抗だったからな。それがお前の信念とやらか?笑わせるぜ。まあ俺はムシャクシャしてるんだ。計画を邪魔されたからな。まず殺すのは……キサマだああ!」
ノイの体に乗り移ったモンスターは、マユリを指差して叫んだ。
↓入れ替わり宝石を持っているゴブリン(身体は勇者)は最強です。
「お前らには俺に攻撃できないわけだ。どうしてか?俺には魂を入れ替える宝石がある。だから、俺を傷つけても、すぐ他の人間に入れ替わればいいわけだ。そうすれば、俺は安全。入れ替わった人間は、傷を負って死ぬ。どうだ?これさえあれば俺は無敵だ」
↓誰もゴブリン(身体は勇者)に手を出せない中、勇者(身体はゴブリン)が満身創痍の身体で立ちあがります。
「そいつは、僕が倒す」
そう言ったのは、瀕死の重傷を負ったゴブリン、つまりノイだった。
「あんた、そんな体でなに言ってんの!?そもそも、あれはあんたの体よ?傷つけたら、元に戻った時はどうすんの!?」
「だから僕が倒すんだろ。それ、貸してくれ」
ゴツゴツとした手が、マユリの腰から常識外れの長さの剣を引き抜く。巨大なゴブリンであるノイの体格にちょうどいい大きさだ。
「本当にお前に俺を倒す勇気があるのか?自分を犠牲にして、村を救えるのか?そもそもお前は誰も傷つけないんじゃないのか?」

↓勇者(身体はゴブリン)が本当に元の自分の身体の片腕を切り落とすシーンが熱いですね。
本当に元の自分の身体を傷つけるとは思っていなかったゴブリン(身体は勇者)が慌てていて最高です。
もし本当の自分の身体を傷つけてしまったら、彼を倒しても元の姿に戻れなくなるということだ。万が一命を損なうほどのダメージを与えてしまったら、ノイはこれからゴブリンの体で一生を送ることになってしまうのだ。
まさか、そんな覚悟はないだろう。偽勇者はそう思っていた。自分を倒すために、これからの人生を怪物として過ごす勇気などあいつにあるわけがない。
しかし、ノイは本気であった。彼の気持ちに嘘はなかったのだ。
(中略)
さっきまで当たり前についていた片腕は、マネキン人形のパーツのように宙に吹き飛んだ。
切り口からは途方もない量の血液が噴水のように飛び出し、怪物は喉が裂けるほどの叫び声を上げる。
「うあああああ!ぐぅうぅあああぁはあああ!!」
ノイは彼の顔に、快楽にも似た表情が浮かんでいるのを見て顔をしかめた。
「ひひひ!あはは、あはは!なんだよ、最高だね!本当にやりやがった!痛てえぜ、腕が吹き飛ばされるってのは、ものすごく痛てえぜ!」
↓でも、ゴブリン(身体は勇者)は身体の乗り換えもできるので余裕。
「はは、は、はは……。これで喉を切って、それで、その瞬間、元の体に戻ってやるよ。そのお前の体に。そうしたら、お前は死ぬだけの体に戻るんだ。俺は、その体で、また、他の奴と入れ替わってやる……」
(中略)
「それは、その宝石は、ドラゴン族に伝わる秘宝です。魂の入れ替えは、タイミングが重要です。そんな危険なことして、もしタイミングがズレたら、魂は入れ替わらず、あなたは死にます」
彼女の言葉を聞いて、モンスターは喉を鳴らした。タイミングが合わなければ、ノイの体に入ったまま、自分は死んでしまう。
「へへ。上等じゃねえかよ。やってやるよ。どっちにしろお前は元の体に戻れないわけだな。笑えるぜ」
↓ゴブリンは宝石を使って元に戻し、勇者は片腕のない身体に戻ります。
ゴブリンボディの方が激痛で、元に戻ったゴブリンが痛がるのに興奮しました。
魂が戻ったゴブリンは、その途端に地面に崩れ落ちた。ガラスを引っかくような悲鳴を散々上げながら、苦しそうにのた打ち回る。どうやら、ゴブリンの体は正気ではいられないほどの痛みを抱えていたらしい。そこに入った魂は、あまりの痛みに耐えきれずもがき苦しんでいるのだ。
「お前!こんな激痛の中で俺と戦っていたのか……」
↓ゴルゴとセバスチャンも元に戻ります。描写が好きですね。
勇者も瀕死の身体に戻ったため、そのまま命が尽きて(?)しまい…?
マユリが彼から受け取った宝石に念じると、ゴルゴとセバスチャンは優しい光に包まれた。もう次の瞬間には、魂が入れ替わったようだ。外見に変化がないので、その入れ替わりは本人にしかわからない。
↓村人が元に戻った描写も良かったです。
元に戻ったセバスチャンは、元に戻ったフェアリーに会いに行きますが…(笑)
村人たちはそれぞれが元の姿に戻り、幸せそうに踊っている。村長だった小さな女の子は、見慣れない老人の後ろについて歩いている。きっとあれが、本来の村長なのだろう。
マッチョナヨナヨ青年ことアンナも、今では男らしい仕草で彼女を抱きしめている。抱きしめられているのが本来のアンナなのだ。
今回は、小説の男女集団入れ替わり回を5作品紹介しました。
読んでいただいてありがとうございました!



























