男同士入れ替わり

小説の男同士入れ替わり①【6作品】

男同士入れ替わり2

今回は、小説の男同士入れ替わりを6作品紹介していきます。

 

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実験

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『実験』
著者:矢島正雄
中学生男子二人が爆発で入れ替わる。 幻冬舎
『読んで演じたくなるゲキの本 中学生版』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

中学生の渡辺京介吉野高道は、化学薬品を間違えたことによる爆発で入れ替わってしまう。

 

二人とも入れ替わったことに気が付かずに精神の方の家に帰ってしまい、大変なことに…w

頭がおかしくなったと思われる京介(身体は高道)がかわいそう…

高身長ハンサムな高道(身体は京介)は、低身長ブサイクな京介の身体をディスります(笑)

 

↓性格は身体に流されて、多少変わるようです。

京介の身体になった高道は、優等生な高道本人ではありえないはずの熱血?に…

高道の身体になった京介は、京介本人ではありえないくらい冷静な知的に…

京介 お前、俺の身体になってからメチャクチャ元気じゃん、自分の思ってることストレートにいうし、俺を動かそうとしてる、今まで吉野高道にそんなことあったっけ?

京介 そう素直に自分の欠点認めるパワーもよ、俺の身体になったからこそじゃねえの?
高道 ……(ハッとして)……ボクともあろうものが、もう少しでダマされるとこだった、君こそボクの身体になって知性を働かせるようになってる、

 

この後は、二人はお互いのフリをして身体の家に帰ることに。

二人とも家庭環境が真逆なので、カルチャーショックを受けるのが良いですね。

京介(身体は高道)は高道の彼女の萌と絡み、高道(身体は京介)は京介の母親と絡みます。

 

最後は、元に戻ったかハッキリわからずにおしまい。

声の描写からたぶん元に戻っていると思います。

 

たましいのいれかえ

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『たましいのいれかえ』
著者:(不明)
旅人と村人がお寺で眠って入れ替わる。 偕成社
『三重県の民話―鈴鹿峠の盗賊とハチほか(県別ふるさとの民話30 三重県)』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

長源寺を訪れた旅人が、偶然居合わせた村人の与平と居眠りをしたら、魂が飛び出して入れ違ってしまった。

二人は入れ替わったことに気が付かずその場を去ってしまい、周囲は大混乱になってしまう。

 

与平(身体は旅人)は、与平の家に帰って妻が困惑。

旅人(身体は与平)も、与平を知る村人たちに会っても知らんぷり。

周囲が何とか二人を再び長源寺で寝かせて元に戻します。

 

17×63 鷹代航は覚えている

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『17×63 鷹代航は覚えている』
著者:水生大海
高校生男子と祖父が同時刻に傷害事件に遭って入れ替わる。 祥伝社
『17×63 鷹代航は覚えている』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

高校生の鷹代航は、母親の真知子と祖父の章吾と一緒に暮らしていた。

ある日、何者かに刺されて倒れている祖父を助けようとした航は、酔っ払いに自転車をぶつけられて意識を失ってしまう。

そして、病院で目が覚めたら航と祖父は入れ替わっていた。

 

先に目を覚ましたのは航になった祖父で、航にしかない傷跡を見て入れ替わったことを知ります。

↓祖父になった航は刺されて重症。対面シーンが好きですね。

女の子と入れ替わりたかったネタもあります(笑)

目の前にオレ自身がいて、心配そうに見つめている。
幽体離脱?いやそれ、動かない自分を上から見つめてるのがフツーだから。
かあさんの声が聞こえた。――「お父さん」と。
白衣の人間が呼びかけてきた。――「鷹代章吾さん、わかりますか?」と。けど、じいさんはいない。
もうひとりの自分が顔を寄せてきた。小声で問うてくる。
「おまえは、俺か?」
分身の術?ないない、忍者の修行をした覚えなんて。
「オレ、航だけど」
そう返事をしたが、口元がなにかで覆われていて、くぐもる。届いただろうか。目の前の"オレ"は、悲しそうな顔になった。
「落ち着くんだ。いいな、落ち着け」
そう言って、かあさんになにか指示をした。かあさんが不思議そうな表情で鞄からスマホを出して渡す。"オレ"が、少しいじって、画面を目の前に突きだしてきた。
カメラアプリだ。自撮りモードになっている。
ガーゼだらけの祖父、章吾が映っていた。意味がわからなかった。再度、"オレ"が顔を寄せてくる。
「おまえは、俺だ。俺が、おまえだ」
頭が真っ白になった。気づけば両手両足をめちゃくちゃに動かしていた。

 

先に退院した祖父(身体は航)は、「祖父の身体」を刺した犯人を見つけるために、周囲を嗅ぎまわります。

祖父(身体は航)は、事件当日の記憶が抜け落ちていて、全く手がかりがない状態です。

ちなみに、「祖父の精神」の一人称は「俺」、「航の精神」の一人称は「オレ」。

 

若い身体を手に入れた祖父(身体は航)がはっちゃけて青春を楽しみ、そんな祖父(身体は航)が心配な航(身体は祖父)は高校の近くのコンビニでバイトを始めます。

内向的だった航(身体は祖父)は、祖父の身体なら失敗してもダメージは少ないということで、積極的に動けるようになりますw

話的には、主に祖父(身体は航)が学校で起こった事件3つを解決しつつ、「祖父の身体」を刺した大事件の犯人を見つけるという感じでした。

 

入れ替わり的には、若者と老人の入れ替わりなので、年齢差による身体面・立場面での違いネタがおいしかったですね。

祖父(身体は航)の朝立ちネタ・夜間頻尿ネタ、航(身体は祖父)が祖父の身体を見てショックを受けるネタ、などがありました。

二人とも、普段接している人物の態度が変わるだとか、絵を描くスキルが変わるだとか、そのあたりも良かったです。

 

「自分は人格者で、誰かに恨まれるなどありえない」と言っていた祖父(身体は航)が、航の身体で知人と接し、実はそこまで好かれていなかったと知るシーンが一番好きでした。

そして、犯人に刺された祖父(身体は航)と、階段から落ちた航(身体は祖父)は、元に戻ります。

 

航の精神は、刺された祖父の身体と入れ替わり、刺された航の身体に戻るのでこの上なくかわいそうw

航は、航にしかない傷跡を見て元に戻ったことを知ります。

 

↓元の身体に戻れた航は、大怪我の痛みさえも嬉しいようです。

最後は、航と祖父がぶつかって、入れ替わったかどうかわからない状態でおしまい。

……導尿。またか。くそ恥ずかしい。だけどあのときの身体はじいさんで、今はオレ自身の身体だ。腹の痛みも導尿も、オレがオレでいることの証だと思えば我慢ができる。
白衣の女性はオレの身体をあちこちと触ってチェックしていった。自分や看護師の言うことを聞いて治療に努めれば早く治りますよ、若いんだからと太鼓判を押してくれる。
若い。その言葉に震えた。
若いって、すばらしい!

 

ある一日

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『ある一日』
著者:星新一
青年が老齢の自分と入れ替わる。 『星新一ショートショートセレクション〈9〉さもないと』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

ある一日1

運悪く失業してしまった青年は、アパートで途方に暮れていた。

目を覚ますと、青年は見知らぬ豪華な部屋におり、身体は老齢となった自分になっていた。

 

↓青年(身体は老人)が鏡を見るシーンが好きですね。

未来の自分には執事がついているようで、どうやら日常生活忘却剤を飲んだせい?で入れ替わったらしい。

なにげなく鏡をのぞきこみ、青年はぎくりとした。そこには、かなりの年輩の男の姿がうつっていた。どうやら、それが自分であることは、なんとなく見当がついた。

 

豪華な部屋は外界との連絡を全て絶っており、青年(身体は老人)が何を聞いても、執事は休養の妨げになると答えてくれません。

仕方なく、青年(身体は老人)は豪華な暮らしを楽しむことにします。

 

翌朝、青年は元の身体に戻っていて、昨日の出来事は夢だったと思うことにしました。

その後、運良く仕事で成功した青年が老齢となり、しばらく休養を取ることに。

そして気がついたら青年の頃の自分と入れ替わっていたわけですが、先立つものが何もなく…

 

転校生とブラック・ジャック

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『転校生とブラック・ジャック』
著者:永井均
タイプの違う男子高校生二人がぶつかって入れ替わる。 ●岩波書店
双書・現代の哲学
『転校生とブラック・ジャック 独在性をめぐるセミナー』
●岩波書店
岩波現代文庫
『転校生とブラック・ジャック 独在性をめぐるセミナー』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

第3章「転校生とブラック・ジャックー本文の提示と、それをめぐる短いセミナー」が男同士入れ替わり。

「入れ替わった状態で記憶を本人のものに書き換えたら、それは本人と言えるのか?」が主題のセミナーで、学生への問題提起として約4ページの男同士入れ替わり作品が掲載されています。ちなみに、セミナー部分(先生と学生たちの会話)は約23ページあります。

 

柔道部員の高校生・太郎は、ある日チビで痩せている友達の次郎とぶつかって入れ替わってしまう。

二人が怪しい外科医のブラック・ジャックに相談したら、脳手術をして身体に合わせた記憶に書き換えてくれると言うのだ。

自己の存在を消されそうになった太郎は不安になり…

 

↓物語は太郎の精神が語り手です。

短いですが結構おいしい入れ替わり作品になっています(笑)

映画の『転校生』やその原作の『おれがあいつであいつがおれで』では、男と女の体が入れ替わることになっていて、それならおれも一度くらいは経験してみたい―できれば花子と―と思っていたけれど、なんと、おれが入れ替わった相手は男だ。これでは面白くもなんともない。

 

↓身体が入れ替わっているのか、精神が入れ替わっているのかというややこしい問題についても触れられていて面白いですw

もちろん身体が入れ替わったと思っているのはおれたち二人だけで、おれたち以外のやつらは、おれたち二人の記憶や性格が、つまり心が入れ替わったと思っている。

 

↓学生への問題提起なので、太郎はいきなり小難しいことを言い始めます。

体が太郎で心が次郎の人間を「T(J)」と表現し、体が次郎で心が太郎の人間を「J(T)」と表現するなら、おれはJ(T)になっちまったことになる。当然のことだが、体が次郎のものになってしまっているとはいっても、記憶や性格は太郎のままのおれは、自分が太郎であることになんの疑いも抱いていない。

 

↓次郎の記憶を太郎(身体は次郎)に植え付けると話すブラック・ジャック先生。怖いです。

「私がきみに植え付ける記憶はじつは模造されたものではなく、ある実在の人物のものだ。きみは、記憶だけでなく、性格もその実在の人物のものとなるわけだ。もう気づいただろうが、その実在の人物とは、もちろん次郎だ。わかったか?この手術によって、きみたち二人はまったく元どおりになるのだ」

 

↓太郎(身体は次郎)の恐怖心と混乱がおいしいです。

不安がる太郎(身体は次郎)にブラック・ジャック先生は、次郎(身体は太郎)も同時進行で助手が太郎の記憶を植え付ける手術をするから問題ないと言います。

おれが激痛を感じながら次郎の記憶と性格を持たされてしまえば、おれの体はもともと次郎のものなのだから、このおれはJ(J)になっちまう。「そうしたら、おれは次郎になっちまうじゃないか。おれはどこにいっちまうんだ?」

 

太郎(身体は次郎)は、もし次郎(身体は太郎)の手術が先に終わっていたら、「太郎(身体は次郎)と太郎(身体は太郎)」が同時に存在することになり、今手術を受けている自分は一体…と考えるシーンでおしまいです。

入れ替わりについて至極真面目に議論している学生たちがシュールでした。

 

魂のいれかわり

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『魂のいれかわり』
著者:神坂次郎
性格の違う同名の男性が入れ替わる。 新潮社
新潮文庫
『千人斬り』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

 

熊野に住むまじめだが気の弱い百姓・弥七郎は、病気になってから記憶を失い、別人のようになってしまった。

一方、近江に住む酒好きで乱暴者の木地師・弥七郎も、眠りから覚めると別人のようになっていた。

 

二人は入れ替わってしまったようですが、入れ替わったことを理解していないのか、周囲の人が振り回される感じですね。

二人は入れ替わったまま、元に戻らなかったようです。

 

 

今回は、小説の男同士入れ替わり回を6作品紹介しました。

読んでいただいてありがとうございました!

 

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