男女入れ替わり

小説の男女集団入れ替わり回①【2作品】

男女入れ替わり2

今回は、小説の男女集団入れ替わり回を2作品紹介していきます。

 

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バカとテストと召喚獣

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『バカとテストと召喚獣』
著者:井上堅二
黒魔術書でキャラが次々に入れ替わる。 KADOKAWA/エンターブレイン
ファミ通文庫
『バカとテストと召喚獣10.5』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

「僕と雄二と危ない黒魔術」が男女集団入れ替わり。

バカとテストと召喚獣2

吉井明久坂本雄二は、霧島翔子から没収した黒魔術の本を一緒に開いた翌朝、目が覚めたら入れ替わっていた。

周囲の人に入れ替わりがバレたら面倒なことになりそうなので、大人しく過ごそうとするが、黒魔術書によって明久も雄二も次々と他の人間と入れ替わってしまい…

 

↓雄二になった明久は、翔子に起こされて登校。

翔子に呼び捨てで呼んでと言われるところや、翔子が雄二にしか見せない顔をするところが好きですね。

学校へ向かう道の途中、僕は自分の身体を見て未だに驚きを隠せずにいた。
僕が馴染んでいるものより一回り太い腕。
いつもより少しだけ高い視点。
短くてすっきりとした髪。
信じられないけど、間違いない。僕は――
「どうしたの、雄二?」
僕は今、悪友である坂本雄二になっていた。
「いや。なんでもないよ、霧島さ――」
「……(ムスッ)」
「しょ、翔子」
「……ん」
僕は雄二になって、隣を霧島さんが歩いている。

 

翔子の雄二への一途な気持ちを知った明久(身体は雄二)が、雄二に変わってプロポーズをしようとした瞬間、雄二(身体は明久)が乱入w

元の自分の身体と喧嘩をする二人に、呼び合う名前が逆なことで不思議がる翔子が最高。

 

身体能力の差で明久(身体は雄二)に負けそうになった雄二(身体は明久)は、明久のフリをして「雄二は浮気をしているかもしれない(意訳)」と言い、翔子に明久(身体は雄二)を痛めつけさせます(笑)

雄二(身体は明久)も、朝に明久の姉・玲とひと悶着あったようです。

 

そして、入れ替わりの原因が黒魔術の本だと考えた二人。

明久(身体は雄二)が雄二の家に本を取りに行き、頭の回転の悪い明久の身体で雄二(身体は明久)が本を読みます。

 

姫路にお礼を言われるも心当たりのない明久(身体は雄二)が適当に話を合わせたり…、

雄二(身体は明久)が美紀に可愛い服を着せられそうになったり…、

明久(身体は雄二)の「僕の身体」という発言に美紀が誤解したり…、

秀吉が二人の姿勢の違いだけで入れ替わりを指摘したり…、おいしいです。

 

そして二人は元に戻る方法がわかり、すぐに元に戻ろうとしますが…

「明久の身体」は昼休みに瑞希の作った不味い料理を食べる予定だったので、「明久の身体」の押し付け合いになり…

そこに現れた玉野美紀雄二(身体は明久)が黒魔術のお札を誤って張り付けたため入れ替わってしまいました。

(雄二美紀明久の入れ替わり。)

 

美紀(身体は明久)は胸を少し触った後、すぐに状況を把握して明久の身体を持ち逃げしてしまい…

雄二(身体は美紀)は、明久(身体は雄二)にお札を張り付けて元に戻ろうとしますが、明久は身体能力の高い雄二の身体で美紀(身体は明久)を追いかけます。

 

↓この後は、明久(身体は雄二)姫路瑞希と入れ替わり、明久瑞希雄二美紀の入れ替わりに。

美紀(身体は明久)は瑞希(身体は雄二)と逃げ出してしまいました。

直後、視界が暗転し、強烈な眩暈に襲われる。
そして目を開けると、「…………」
呆然としている雄二の顔があった。
さっきまで僕は雄二の身体に入っていた。だというのに、今は目の前に雄二の顔がある。っていうことは――!
「さ、行こう瑞希ちゃん!走って!」
「え?え?え?あの、明久君。私にお話って……。それに、なんで私が向こうに?鏡……?」

 

↓明久(身体は瑞希)が、身体の弱い瑞希の身体で走るのが遅く、すぐに息が切れてしまうシーンが良かったです。巨乳ネタもおいしい。

まったくと言っても良いほど足の回転数が上がらなかった。い、イメージ通りに身体がうごかない……!これが女の子の身体か……!

そして、体力とは別の面でも大変だった。その、なんというか、身体の特徴というか、一部の人特有の苦しみというか……。
「い、痛い……!」
姫路さんの大きな胸が、走る上で大きな障害となっていた。
一歩踏み出すたびに揺れる。揺れると付け根が引っ張られる。それがとても痛い。その上、勢いがつくと身体のバランスまで崩れる。胸が大きいことがこんなにも厄介だとは、生まれて初めて知った……!
「と、とりあえず腕で押さえながら……」
と、揺れる胸を腕で抱える。
そして、僕は腕一杯にその柔らかさを感じ取った。

 

↓胸の柔らかさに動揺して転んだ明久(身体は瑞希)に、島田美波が声をかけてきます。

美波の方が瑞希の身体よりも身体能力が高かったので、明久(身体は瑞希)は美波の身体をもらうことに。

「何してるのよ瑞希……。パンツ見えちゃってるわよ?」
するとそこに、美波がやってきた。
「え……?あ……っ!」
慌てて脚を閉じてスカートを整える。女装の時と違って、今は下着も女物なんだった。気をつけないと!

 

↓入れ替わり慣れしてきた明久が最高においしいです。

(明久美波瑞希雄二美紀の入れ替わり)

「ふむ……」
僕は少しだけ、美波を観察してみた。
スレンダーな身体。
回転の速そうな、しなやかな脚。
男子に劣らない運動能力。
「?どうしたのよ、瑞希?」
心配そうに顔を覗き込んでくる美波に、告げる僕。
「もらうぞ、その身体!」
「え?な、なに瑞希――きゃぁぁーっ!」
美波の額に栞を貼り付ける。暗転と眩暈の後、目の前には姫路さんの姿が見えた。よっしゃ!入れ替わり成功!
「いける……!この身体なら、戦えるっ!」

 

↓明久が美波の身体になっていることを知らない美紀(身体は明久)を油断させるために、美波のフリをする明久(身体は美波)が良いですね。

まずは自分に言い聞かせよう。僕――じゃなくて、ウチは島田美波。ウチは島田美波。ウチは島田美波。ウチは――
「お姉様っ!」
「ひぁっ!?」
(中略)
思わず「放して清水さん!」と叫びそうになったのをグッと飲み込んで美波の口調を真似する。確か、こんな感じだったはずだ。
「み、美春。どうしたの?ウチ、今ちょっと急いでいるんだけど」

 

明久(身体は美波)は、タイミング悪く絡んできた清水美春に、ウェイトレス服を着させられるという名目で襲われかけ…美波(身体は瑞希)に助けてもらいます。

↓美波(身体は瑞希)は「瑞希」と入れ替わったと思っており、明久(身体は美波)は「美波」のフリをやめて「瑞希」のフリを始めるという滅茶苦茶ややこしいシチュエーションになってしまいましたw

モップを手にした姫路さん――の身体に入っている美波が心配そうに問いかけてくる。かっこいい……!まるでヒーローみたいだ……!
「今なら美波に抱かれてもいいかも……」
「待って瑞希。それウチの身体だからね?」
なんて冗談は置いておくとしても、女の子の身体ってこんなにも不安なものだったのか……。ここまで力の出ない身体で夜中に不審者と遭遇しようものなら、恐怖で気を失ってしまうかもしれない。
「それで……瑞希、でいいのよね?」
確認するように問いかけてくる美波。いや。この身体に入っているのは姫路さんじゃなくて僕なんだけど……でも、玉野さんの油断を誘う為には正体がばれちゃまずい。ここは姫路さんということで押し通そう!確か、姫路さんの口調はこんな感じで――
「そ、そうですよ美波ちゃん。助けてくれてありがとうございます」

バカとテストと召喚獣8

美波のフリをする瑞希のフリをした明久(身体は美波)と、瑞希のフリをした美波(身体は瑞希)は、美春に押されてウェイトレス服に着替え。

↓美波は瑞希の巨乳が満更ではないようです。

「胸が入りきらない……なんて素敵な響き……!」

 

↓美春には美波、美波(身体は瑞希)には瑞希だと思われているややこしい状況の明久(身体は美波)は、女同士ということで二人の着替えシーンを見てしまいます。

甚だ不本意ながら、今までに何度か女装したことのある僕だ。着方がわからないなんてことはない。ただ男の尊厳を大事にしたいだけなんだ!

そして、上着を脱いでスカートのホックに手を伸ばす清水さん。ちょ、ちょっとちょっとちょっと!これ僕が見ていたらまずいんじゃない!?
「う、ウチは向こうを向いてるから――」
「何言っているんですか美波ちゃん。向こうを向いたら着方がわからないでしょう?」

「ほら、美波ちゃんも脱いで下さい。皆一緒なんですから、おあいこです」
言外に『ウチも瑞希の身体で脱ぐんだから気にしないでいいわよ』という美波の気遣いが見て取れるけど、それはあくまで中身が姫路さんだったらの話だ。僕に言っているわけじゃない。

 

↓今までに女装をしたことがある明久(身体は美波)の反応や、元の自分のウェイトレス服姿を見る美波(身体は瑞希)がおいしいです。

さらに、美波(身体は瑞希)は元の自分のコーディネートが楽しいのか、明久(身体は美波)の髪の毛を結い始めます。

様子がおかしい二人に違和感を抱く美春が良かったですね。

これは今は自分の身体なんだ。無心に無心に……。
念仏を唱えるくらいの気持ちで心を無にしつつ、手早く着替える。美波の身体が女物の服を着るのだからこれは自然な行為だ、と思い込むことで少し心が楽になった。

「こうして見てみると、結構悪くないかも……」
鏡を通じてではない、生の自分の姿を見て頷く美波。ここには鏡がないから僕にはきちんと見えないけど、『悪くない』どころか、凄く可愛いに違いない。
「…………胸が小さい以外は、ね……」
美波が姫路さんの身体の胸を触りつつ嘆息した。うわっ!そっちの胸元、サイズがギリギリでパッツンパッツンじゃないか!

 

さらに声をかけてきた工藤愛子に水着を着せられそうになった明久(身体は美波)は、土屋康太を呼び出して愛子と入れ替えて足止めw

(明久美波瑞希雄二美紀愛子←→康太の入れ替わり)

 

↓入れ替わった愛子(身体は康太)と康太(身体は愛子)のやりとりがおいしいですね。

愛子(身体は康太)は康太(身体は愛子)に「愛子の身体」を好きにしても良いと許可を出しますが、既に康太は愛子の身体を見ていたようです。

『(ペタペタペタ)こ、これって……ムッツリーニ君の身体……?ねぇムッツリーニ君。そっちはボクの身体に――ってムッツリーニくーんっ!?なんでいきなり倒れてるの!?』
『…………工藤愛子……。キサマ、なぜ今日はスパッツを履いていない……!』
『え?あ、うん。たまにはそういう気分の日も……じゃなくて!どうしてもうそんなことを確認し終えているのさっ!?』
『…………やはり……キサマは……俺を殺そうと……』
『そんなこと言ってる場合じゃ――――ま、いっか。折角だし、ボクもムッツリーニ君の身体を確認しちゃおうっと♪』

 

一方、美紀(身体は明久)は瑞希(身体は雄二)と一緒に「明久と雄二」のイチャイチャシーン撮影会。クラスの女子達の注目の的になっていました。

美紀(身体は明久)が明久の演技をしているところが良いです。

するとその先には――シャツをはだけた状態でじゃれ合っている僕と雄二の姿があった。
「!〒●□&%♯▲♀(T_T)っ!?」
拒否反応で声にならない悲鳴が出る。な、なんだこの気持ち悪い光景!?なぜあの二人はあんなに胸元を開けているんだ!?どうして雄二は僕を後ろからハグしているんだ!?

 

この後は、入れ替わったキャラ達が集まってきて、それぞれ誰が誰だかお互いに知らないのでカオスなことに…

途中で明久(身体は美波)と雄二(身体は美紀)が入れ替わり、明久←→美紀瑞希雄二美波で入れ替わります。もう入れ替わりについていけませんw

美紀(身体は明久)&瑞希(身体は雄二)と戦おうとする明久(身体は美紀)&雄二(身体は美波)が髪の毛をかき上げるシーンや、瑞希(身体は雄二)に誓約書の拇印を押させる翔子が最高でした。

 

収集がつかなくなったところで、秀吉が魔術書を破って全員元に戻ります。

明久が美波の身体で着替えたことがバレて痛い目に遭ったり、中身が雄二だった時の美波がカッコよくて女子達に人気になったりとオチまでおいしかったです。

 

終わりのクロニクル

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『終わりのクロニクル』
著者:川上 稔
敵の概念で出雲と千里、佐山と新庄が入れ替わる。 メディアワークス
電撃文庫
『終わりのクロニクル3<中>』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

第3巻第12章「思いの片側」から第14章「苦鳴の選択」までが男女集団入れ替わり。

 

敵のギュエスが追加した「思いの通じる人間同士を入れ替えてしまう」という概念により、出雲覚風見千里佐山御言新庄運切が入れ替わってしまう。

それぞれ、慣れない身体での戦闘を強いられることに…

(ちなみに新庄は昼夜で性別が変わるキャラクターのようです。)

 

千里が突然入れ替わった直後の反応がおいしいです。

目が見る風景が、何故か先ほどまでと微妙に違う。ついさっきまで出雲のYシャツの背中が見えていた筈なのに、今見えているのは、
「単車のコンソールと前から来る風景で……」
視界の左右からは見慣れた出雲の腕が前に伸び、ハンドルのグリップを握っている。
風見は首を動かし、自分を見る。そして全ての理解を口から放った。
「まさか私と覚が――」
「入れ替わってるってわけだ」
背後から聞こえたやや高い声に風見は身を震わせる。

 

↓千里のフリをした出雲(身体は千里)を、千里(身体は出雲)は思わず殴ってしまいます(笑)

そして単車の運転中に入れ替わるという非常に危ないシチュエーションですw

何とか千里(身体は出雲)は出雲(身体は千里)の指示で制御します。

「あのー……。私の中の人は覚?」
「ううん?何言ってるの?私、千里よ――、ぐあっ!自分でも構わず殴るか!」
「私はそんな媚びた笑顔で喋らないわよっ。からかうのは止めなさいっ。――って、いっけない!ついいつもの調子で私殴っちゃったじゃない!大丈夫私?」
「あ、ああ、何か骨格ベースが華奢だからフラフラすんなあ」
「あー、まさかこんな形で自傷行為なんてー!」

 

↓その場に現れた飛場のコメントもおいしいですね。

「思いの通じる人間同士が入れ替わる」ため、飛場と美影は入れ替わっておらず…

「……さっきから、何で風見先輩が男言葉で、出雲先輩がオカマ野郎なんですか!?」
「うわ気づいてないの!?入れ替わってんのよ、さっきの概念で!――思いの通じる人と意識が入れ替わってるのよ!」

終わりのクロニクル1

↓出雲(身体は千里)が単車を運転することになります。体格差ネタがおいしいです。

ついでに、出雲(身体は千里)が千里の身体を触るところもおいしいです。

「とにかく面倒だ。俺が運転すっけど、体格違うからどのくらい単車扱えるかが問題だな」
「そうね。……でも、覚ってやっぱり結構背が高いのね。視界が高くて驚き」
「ああ、逆に千里の身体は変に軽いし柔らかくって扱いにくいよなあ……」
「のんびりtシャツの胸開けて乳揉むのはやめなさいっ!」
声に、自分の身体がまあまあと手で制しながら単車を降りる。こっちがタンデムに回ると、自分の身体が前側に座る。細い身体だ。大きな単車は似合ってないなー、と風見は思う。
スカートでシートにまたがった自分が首を傾げ、
「……何か座りが悪ぃなあ。股近辺が、こう、何というか、……どうよ?」
「それ以上追及したらこっちのをちょん切るわよ」
言うと、出雲は無言でクラッチを握ってギアを入れた。
よしよし、と風見はいつものように前にある背を抱きしめた。
「――くあっ、ち、千里、ベアハッグ」
「あれ?キツイ?」
離すと、喘いだ自分は参ったというように片手をひらひら振ってみせる。なかなか難しい。
ともあれ風見は自分の身体の腰辺りを巻くように腕を絡めた。その恐る恐るの動きに、息を整えた彼が自分の口から笑いをこぼす。
今は自分である彼がアクセルを捻る。単車が揺れて前に出る。遠くから聞こえる飛場の排気音に近づいていこうとする。そして自分がつぶやいた。
「ちと不慣れなことになっちまったが、お互い信じてやるしかねえな……!」

 

↓敵との戦い中も、出雲(身体は千里)と千里(身体は出雲)が不慣れな身体で戦いを強いられる描写が細かくて最高でした。

風見は背後へとバックステップ。出雲の身体は手脚のリーチが長いが、重い。
筋力があるということと、加速力があることは直結しない。
この身体でステップを踏むと、初めに肩のあたりにのしかかるような重さが来て、その後で、重さを突き抜けるように伸びのある跳躍が得られる。
いつもと違う。
歩幅も、重心も、何もかも。誰かの靴と服を着て戦っているような感覚だ。
ステップを踏めば踏んだ分だけ後ろに飛べる自分とは違う。彼の身体は、最終的な速度としては自分より速いかもしれないが、小回りや初速が弱すぎる。
……いつもこんな身体で私と一緒にいるのね……。

その瞬間だ。いきなり背後から声が響いた。本当の自分の声で、
「千里!ほら!こっち見ろ!」
首で振り向いた背後、約三メートルという、鉄管のぎりぎり届かぬ距離に自分がいた。
彼女はスカートの裾を両手で摘んで腹まで持ち上げ、真剣な顔で、
「ほら!これ見ろ千里!」
「なぁにワケの解かんないことやってんのよっ!!」
(中略)
「それはこっちの台詞よ!なぁにアンタいきなりスカート剥いてんのよっ!ってか、ああまた私ったら自分に傷害を……」
(中略)
「いや、俺、こうされるとやる気出るからなあ……。千里がちょっと諦めムードだったから」

 

このままでは敵に勝てそうもない二人は、身体のコントロールを捨てて入れ替わった相手の身体で最大限の全力を出す作戦に出ます。

↓結構ピンチな場面ですが、二人とも余裕な雰囲気w

彼女は小脇に巨大な剣を抱え、わざとらしく口元に手を当てると、頬を赤くして、
「……悔いはねえ」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!人が戦ってる間に何してたの!?」
「そりゃあ、何だ?……重要な研究ってのはどうよ?」
ふうん、と風見は頷いた。
身構えた自分の正面で、いきなり右の拳を握ると、彼女は今の身体の股間を連打した。
「これがいけないのよっ!こんなものがっ!こんな悪いものがこの世にあるからっ!!あイタタタ響く響く」
「女性史初の貴重な体験してるぞオマエ、ってかやめろ千里。戻った後が大変じゃねえかっ」

 

↓敵の攻撃を防ぐために気を失った千里(身体は出雲)の敵を討つために、出雲(身体は千里)が戦うシーンが最高でした。

入れ替わった二人がお互いの身体の特性を理解して思いやるシーンが尊すぎます。

「ああ。硝子を突き破る際の緩衝として、俺の身体を使ったってことだ」
彼の身体は姿を見せていない。
「俺の身体が気を失うほどの衝撃だ。千里の意思には相当に響いてるだろうぜ。だからよ」
小さく笑い、
「代わりに俺がお返ししてやんねぇとな、――千里の身体で」

出雲は走る。軽い身体だと、出雲は風見の身体をそう思う。
そしてまた、思った通りにすぐ動く身体だとも思う。
(中略)
が、軽く細かく動くということは、歩幅のリーチや最終的な速度の面で負担があるということだ。
……それでよく耐久馬鹿の俺についてくるよな。
出雲は走る。
いつも隣を任せている身体で、己の武器を振りかぶる。両の腕に対して少し胸が邪魔だ。
だが、この大きさがいい感じであり、他の部分もまとめて言えば全ては自分の望むところだ。

「さっき、飛場に自己紹介してたみてえじゃねえか!」
こっちも教えてやる。
「俺ァ出雲家嫡男、出雲・覚!現在の身長は俺好みで体重は俺好みでスリーサイズも俺好みだ!本体の方の職業はダブリ学生で昨今の趣味は――」

終わりのクロニクル2

佐山の入れ替わりは、第15章「感覚の錯覚者」から第17章「午後の空間」までに書かれています。

(第17章では既に元に戻っていますが、入れ替わっていた時の会話が出てきます。)

 

↓持っている武器や態度が普段と真逆でおいしいです。

自分の前に立つ、自分の後ろ姿が肩を竦めた。
その動きに佐山の存在を感じた新庄は、万が一のことを考えてEx-Stを構えながら、
……ボクの身体、結構佐山君の動きを再現出来るんだなあ。

 

↓入れ替わりを引き起こした概念は思いが通じ合っている人間にしか効かないということで、新庄は自身が人間であり、佐山と思いが通じているとわかって安心するのでした。

「あ、あのさ、今日……、入れ替わったよね、ボク達」
「そうだね、あの概念空間の中、新庄君が私になって、私が新庄君になった」
今まで言及しなかったが、佐山の言葉に新庄は安堵した。自分と彼との思いが通じているということと、自分が人間なのだということに。だから、
「あのね?佐山君、……ボクの身体、どうだった?」
問うと、佐山は真剣な顔で頷いた。視線を合わせ、口を開き、
「――とてもとても、いやわらしかったね」
「うん。言いたいことは何となく解るけど言いにくいのと同時に腹が立つ」
(中略)
佐山の身体は自分のものとは違った。入れ替わってまず驚いたのは視界が高いことだ。隣に立つ自分を見下ろして気づいたのは、
……佐山君、いつもちゃんとこっちを見てるよね。
彼は視線で見下ろさない、顔を向けている。だからあのとき自分もそうした。
いつも自分は上目遣いになっていなかっただろうか、と今更ながらに思う。
そして渡されたEx-Stを抱えたとき、驚きは愕然に変わった。いつも振り回すように使っているEx-Stが軽い。走ってもバランスが崩れず、息が切れることもない。その上、
……いつも佐山君は、ボクに歩みを合わせてくれる。
概念空間の中をいつものペースで走ると、自分が遅れて来るのが解った。
かなわないな、と思う。すると、うつむきが深くなった。
「今日、ボクね、佐山君の身体になってちょっと考えたことがあるんだよ」
「私の身体を使って、男の子の方をいろいろ体験したらどうか、かね?」
「……う、うん、よく解ったね」
「ははは、私も試してみたかったからね。新庄君がどう困っているのかを知るにはいいだろう、と。精神的なものが君を抑えている原因なら、私の意志があればどうだろうか、と」

 

 

今回は、小説の男女集団入れ替わり回を2作品紹介しました。

読んでいただいてありがとうございました!

 

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