女同士入れ替わり

児童書の女同士入れ替わり回①【1作品】

女同士入れ替わり2

今回は、児童書の女同士入れ替わり回を1作品紹介していきます。

 

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泣いてないってば!

作品タイトル/著者 簡単なあらすじ 収録書籍/ソフト
『泣いちゃいそうだよ』シリーズより
「泣いてないってば!」

著者:小林深雪
絵:牧村久美
年子の姉妹がぶつかって入れ替わる。 講談社
青い鳥文庫
『泣いてないってば!―泣いちゃいそうだよ―』

※本項目の画像は、全て上記作品からの出典です。

泣いてないってば!1

普通の小学6年生・小川凛は、美人で万能な年子の妹・にコンプレックスを抱いていた。

ある日、凜は学校の七不思議を確かめに夜の学校へ行ったところ、怪奇現象が起こり驚いた拍子に階段から転落し、下にいた蘭とぶつかって入れ替わってしまう。

 

↓入れ替わり直後の反応が二人ともおいしいです。

二人は、駆けつけてきた友達の水月・睦月・葵に入れ替わったことを話します。

「蘭!蘭!大丈夫?」
あわてて、抱き起すと、
「ぎええええ!」
わたし、絶叫してた。
心臓が止まるかと思った。
悪夢だ。
だって、わたしが抱き起したのは、わたし!だったんだから。
小川凜が抱き起したのが、小川凜って、ホラーでしょ!
(中略)
わたしが抱き起した小川凜が、ふっと意識を取り戻して、ゆっくりと目を開いた。
「頭が、全身が痛い。」
頭を押さえてる。
そして、わたしを見て、「ひっ!」
恐怖に顔を引きつらせた。
「ど、どうして、わ、わ、わたしが、もうひとりいるの?」
「え?」
「なんで、小川蘭が、ふたりいるの?」
(中略)
「か、鏡!」
目の前の小川凜が、床に転がっていたカバンの中から、鏡を取り出した。
「え~!どうして、わたしの顔が、お姉ちゃんになってるの!?」
わたしも鏡をのぞきこむ。
鏡に映ってたのは、妹の蘭だった。
どんぐりまなこに、ぷくぷくした頬。くるくるの天然パーマの、いつものさえない女の子が映るはずなのに、なぜか、鏡の中にいたのは、色白でぱっちりとした二重まぶたの学校一の美少女、妹の蘭だった。

 

↓翌朝も戻っておらず、入れ替わりの原因になったであろうゲームソフトをくれた校務員のおじさんはお盆休みで不在にしていたので、すぐに戻ることはできません。

男の子と入れ替わらなくて良かったネタや、姉の身体が妹の身体を姉扱いする図がおいしいです。

「お姉ちゃん!」
体をゆさぶられて、目が覚めた。
カーテンのすきまから射しこんだ淡い光が、わたしをのぞきこんでいる女の子の顔を浮かび上がらせる。
その顔は!
わたしだった!
「ひ!」
恐ろしくなって、飛び起きる。
(中略)
目の前に『わたし』がいて、しゃべってるなんて不思議というか、かなり不気味だ。
ああ、そうか。
一晩寝ても、わたしは蘭のままなんだな。

 

↓凛が痩せている蘭の身体でいっぱい食べるシーンがかわいいですね。

でもね。いまは、蘭の体なわけじゃない?
蘭は、こんなにやせてるんだもん。ちょっとくらい食べても、大丈夫だよね!

 

↓ピアノが弾けない凛(身体は蘭)は、仮病を使ってレッスンを休み、声をかけてきた修とカフェへ。

レッスンに行けずに悲しがる蘭(身体は凛)がかわいそうで好きです。

「オレは、いい。蘭がおいしそうに食べてるのを見るのだけで、満足。」
なんて優しい表情。
わたしには、絶対にこんな優しい顔なんか、見せないくせに。
(中略)
「いいんだよ。オレは、蘭が喜んでくれるなら、なんでもするから。」
「へえ。修ちゃんはさあ、蘭のこと、本気で好きなの?」
「え!」
「あ。し、しまった。」
入れかわってたんだった!つ、つい、素に戻っちゃった。

 

↓この後、凛(身体は蘭)はモデルのスカウトを受けます。

入れ替わったことを忘れて応対してしまう凛(身体は蘭)が最高。

「わ、わたしなんか、絶対に無理です!髪はくしゃくしゃの天然パーマだし、かわいくないし、お腹は出てるし、ほっぺはまんまるだし。」
「え?」
長谷川さんが、きょとんとした。
「髪はとってもキレイなストレートだし、すごくスリムで、スタイルもいいわよ。」
「あ!」
しまった!
わたしは、いま、蘭だった!
(中略)
「いま、何年生?」
「小学六年、じゃなくて、五年生です。」
「そう、五年生。お名前は?」
「小川り、じゃなくて、小川蘭です。」

 

↓修に「凛と蘭の容姿の差」を指摘されてしまう凛(身体は蘭)のシーンが好きです。

凛(身体は蘭)は、見知らぬ人にも美人の蘭として扱われ、凛との違いを自覚して惨めになり、涙を流します。

「でも、蘭のうちの両親が、蘭に話す前に断ったらしいぞ。」
「え?どうして?」
「まあ、凛ちゃんと差がついちゃって、かわいそうだからじゃないか。」
「!」
真夏なのに、氷のトゲが胸につきささった。
かわいそう。
わたし、そんなふうに思われてたんだ。
自分のことを、そんなふうに言われるのを聞くのはつらい。

 

↓凛(身体は蘭)が、凛を虐めてくる康に、蘭のフリをして仕返しするシーンも良かったです。

美人の蘭は男子たちにモテモテのようですが、男子たちと仲良くしていると女子たちに男好きだと噂されるので、注意して欲しいと凛(身体は蘭)は蘭(身体は凛)に注意を受けます。

「オレ、小川凜とは同じクラスでさ、杉田康っていうんだ。お姉さんとは、けっこう仲よくてさ。」
ど、どこが!
「あ。え~と、あの、これからもよろしくな。」
あれ?赤い顔してる。
なによ。わたしとは、ずいぶん態度が違うんだね。
「お姉ちゃんから、よく話は聞いています。」
「え?なんて?」
「いつも、イジメられてるって。」
「え!」
杉田くんが顔面蒼白になった。
いい気味!
「ご、誤解だよ。あ、あれは、ちょっとからかっただけで。ほんと。」
「もう、姉の髪のことで意地悪を言うの、やめてくださいね。」
言ってやった!いま、わたしは、小川蘭なんだ。なんだって、言えちゃう。

 

↓翌日、プールに行った凛(身体は蘭)は、「美人の蘭」に優しくしてくる男子達と話していたら、女子達に陰口を叩かれてしまいました。

そこで凛(身体は蘭)はようやく、美人の苦労を知ることに…

「ちょっとモテるからっていい気になって。イヤな女。」
「さっきだって溺れたフリして、せこいよね。」
溺れたフリ!そんな!
「わたし、溺れたフリなんてしてない。」
思わず反論すると、
「運動神経のいいあんたが、あんなふうに溺れるわけないでしょ!」
(中略)
学校からの帰り道、わたしはため息をつく。
「蘭も大変なんだね。」
「目立つからな。前から女子にはやっかめれてるんだ。」
美少女って、うらやましいことばかりじゃないんだな。女の子の嫉妬って怖い。

泣いてないってば!2

↓しばらく経つと、ちょっとだらしない性格の凛(身体は蘭)は、スリムな蘭の身体を維持できずに少し劣化させてしまいます。

一方、優等生の蘭(身体は凛)は、家のお手伝いをして動き回って少し痩せ、身だしなみも整えてかわいくなります。

「アザラシみたいにソファで寝転ぶのは、凛だけだったのにね。真似しちゃって!」
どきっとして、わたし、あわてて起き上がる。
「蘭、どうしたの?さえないわねえ、なんだか、ここ数日で急に太ったんじゃない?髪もぼさぼさだし、Tシャツもよれよれ。顔も腫れぼったいし、ほら、ニキビまで!ほんと、どうしちゃったのよ?」
「え!」
「それにひきかえ、凛は、やけにこざっぱりしたわよね。」
ふいに、頭から冷水をあびせられたような気がした。
凛の姿をした蘭が、庭から洗濯物をとりこんで家に入ってきた。
あれ?ほんとだ。なんだか、体型もすっきりしてる。
蘭は、ここのところ、ほとんど食べていなかったし、家のお手伝いもよくやるから、いまみたいに、つねに体を動かしてる。
早寝早起きで、生活態度もきちんとしてる。
身だしなみも完璧だ。
髪はきちんとブローして、両サイドの髪はかわいく編み込みにしてある。
アイロンをかけたシャツにスカート。
清潔感のあるおしゃれで、コーディネートもすっきりしてる。
ショックだった。
小川凜が、たった数日で、前よりずうっとかわいくなってる!
それにくらべて、わたしは、小川蘭は、太っちゃって、肌も荒れてる。こんなにだらしない。
蘭がかわいいのは生まれつきだと思ってたけど、それだけじゃないんだね。ふだんの生活態度が反映されるんだ。努力しなくちゃ、美人で居続けることはできないんだ。

 

凛(身体は蘭)は、普段の自分の生活態度や考え方を反省します。

それにしても、元の自分の身体を台無しにされて怒らない蘭(身体は凛)が優しすぎますw

泣いてないってば!3

蘭(身体は凛)の方も、明るい性格で好かれている凛になれて色々な人と話せるのが楽しい様子。

↓このまま戻らなくても良いと話す姉妹が最高です。

「みんなが、凛ちゃん、凜ちゃんって声をかけてくれてね。いろんなものをおまけしてくれるの。」
「ほんとに?」
「お姉ちゃんって、すごくみんなに好かれてるよね。わたし、大人には、かしこまっちゃって、うまく話せなかったんだけど、お姉ちゃんでいたら、わたし、みんなと楽しくおしゃべりできたの。わたし、ずっと、このままでもいいかもって思っちゃった。」
「ほんとに?わたしだって、このまま蘭がいいよ。凜がよければ、あげるよ。」
「それ、本気?」
「本気。」
蘭が、真顔で言った。
「じゃあ、ずっと、このままでいる?」
「え!」
「わたし、お姉ちゃんのほうがいい。小川蘭は、つらいもの。」

 

↓元に戻らなくて良いか葛藤する凛(身体は蘭)のシーンがおいしいです。

この後は、凛(身体は蘭)がクラスメイトの一樹と話して「凛」が評価されていることを知ったり、入れ替わりの原因を作った睦月が凛(身体は蘭)に責任を取ると言ってプロポーズしたり、おいしいです。

これから、蘭として生きる?
そしたら、『ストロベリー』のモデルになれるかも。
輝かしい未来が待っているかも。
でも、ほんとにそれでいいの?
それって、いままで小川凜として生きてきた自分を、全否定することになるんじゃない?
凛、いままでの自分の人生を捨てちゃっていいの?
そんなの、小川凜が、かわいそうじゃない?

 

そして校務員のおじさんが見つかり、元に戻りたがった二人は元に戻ります。

 

 

今回は、児童書の女同士入れ替わり回を1作品紹介しました。

読んでいただいてありがとうございました!

 

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